FXにおける損切りとは、保有しているポジションの損失を確定させることを言います。
英語では「ストップロス」といいますが、まさにこの損切りのことを示しています。損切りはトレーダーによって様々なルールが適用されていますが、個別のポジションの損切りタイミングというよりは、「証拠金全体から考えての損失管理が重要」になるといえます。
たとえば直近のドル円の1日における高値と安値の差はほぼ70銭程度になりますので、1万通貨を間違って一番高いところで買ってしまい、最安値まで放置しておいた場合にはほぼ7000円の含み損を抱えることになるわけです。
しかし、証拠金の5%が含み損の上限と決めた場合には、証拠金として14万円が確保できていない限り、損切りをせずに維持していることはできなくなるのです。10万円の証拠金の場合には50銭下落した時点で既に、損切りをかけないと5%のルールには適合しないことになってしまいます。
このように証拠金の額と損切りをするコストの上限がはっきりすれば、どこで損切りをすべきなのかが判りますし、そもそもいくらまでポジションを作っていいのかも見えてくることになります。
証拠金に対する損失の比率を常に考える
ドル円1万通貨では1つのポジションをつくるだけで身動きが取れなくなりますが、これが1000通貨であれば十分の一のサイズで売買ができますので、同じ10万円の証拠金でもよりフレキシブルにポジションメイキングができることになるのです。
このように自分の投入した証拠金とその証拠金に対する損失の上限を設定し、それを厳密に守ることを考えれば、どこで損切りをすべきなのかが、明確に理解できるようになります。