FX取引における「ティック」というのは、取引時間の最小単位のことをいいます。
もともとこのティックというのは時計の音を表す言葉から来ているようですが、このチャートは売買が約定するたびに記載されていくという極めて独特な時系列チャートであり、高値も安値もなく数十秒単位で相場の変動を表しているので相場の方向感と勢いを見極めることができるものとなっています。
短期トレーダーはティックだけで取引?
「スキャルピング」を得意とする投資家は、これだけを見ながら売買をするというツワモノも存在するようですが、やはり独特の使い方をして売買に利用しているトレーダーが多いことがわかります。
まず最初に、このティックチャートで値動きが早くなりますので、スピードが出るタイミングで売買の判断を行うのです。
値動きが早くなるということは、市場の需要がでていると判断するのがり正しい使い方のようです。
また、最近非常に普及が進んでいる「MT4」を利用して値動きが早くなった時にアラームを発振してくれる「インジケーター」を利用して売買するという層も存在するようです。
このティックによる取引手法はローソク足の動きに慣れているトレーダーにとっては非常に煩雑な情報に見えますが、慣れれば十分に売買のタイミングとなる情報を提供してくれるチャートでもあるのです。