外貨準備高とは、各国もしくは経済圏地域の通貨当局が保有する対外資産のことをいいます。
一般的に言われるのは、外貨準備高というのは国際的な信用力を示す指標のひとつであり、大きな国にならばなるほどこの準備高は高くなるといえます。
この目的は様々で、対外債務の返済に利用されるほか、輸入代金の決済や、為替防衛のための「介入」費用として備蓄している国もあります。世界的にみてどこが外貨準備高が高いのかということですと、まず突出しているのが中国です。
すでに2014年中国は4兆ドルをこえる外貨準備高を保有するようになっていると言われ、2番手である130兆円近くを保有する日本の雄に三倍の規模を誇るようになっています。
そして3番手にいるのがスイスで、国力から考えれば驚くほど金と外貨準備については力のある国となっているのがわかります。
そして4位がロシアで5000億ドルを保有していると言われています。このうち、中国とロシアは頻繁に外貨準備の中身をリバランスしていることが見受けられ、ドルやユーロの売買に「中央銀行」が積極的に関与することもあるため、為替取引の世界では非常に注目される存在となっています。
中国はいまや世界最大の米国債券保有国であり、政治的な交渉を通じて「FRB」にさえ様々な注文をつける存在といわれるようになっており、この外貨準備高は国の力を見る上で非常に重要なものとなってきているのです。