寄り付きとは国内の証券取引所で午前9時から始まる最初の売買のことをいいます。
また株式市場において、1日の取引や後場の取引の最初に成立する売買のことを示す言葉でもあります。ロンドンやニューヨーク市場についても寄り付きという言葉を使うことがありますが、本来は寄り付きといえば東証のことを指すことになります。
ちなみに、そのときの値段を始値と呼んでいます。東京時間におけるドル円は長く東証日経平均との連動性が高く、証券相場の寄り付き価格に大きく影響を受けてきています。
ただ、最近では外資系のヘッジファンドなどが日本株の現物株を買うのにあわせてヘッジとしてドル円も連動して買うという行為を積極的に行わなくなってきていることから、国内市場では株と為替の連動性が多少薄れてきており、これまでとは異なる動きも見られるようになってきています。
株の上昇がドル円の上昇にはリニアに繋がらなくなってきているものの、株が大きく下落するときには為替が連動することが多く、為替の動きを考える上で株価については常に注意が必要となっていることは引き続き変わりのない状況といえます。欧州市場以降になるとドル円はNYダウの動きに連動し易くなりセンチメントが大きく変わることもあるのです。