イタリアショックとは2013年の2月下旬に起きた、イタリアの総選挙をきっかけとした経済混乱のことを指します。
イタリアショックはなぜ起きたのか?
イタリア新政権発足には、上下両院で過半数の承認が必要になります。しかし、下院は緊縮財政推進派が勝利し、上院は緊縮財政反対派が巻き返しました。
それによって、どの政党も過半数をとれずにねじれ状態になってしまったのです。つまり、新首相が誕生できず無統治状態が続きました。それが原因で「このままだとイタリア国債が暴落するのでは?」と、不安になった人たちが多勢いたことで経済混乱が起きました。
イタリアショックの影響
ご存知かと思いますがイタリアはユーロ加盟国です。しかも先進国であり、ユーロ圏では第3位の経済大国です。そのため、イタリアショックのユーロへの影響は大きく、たったの1日で、ユーロ円が125円から119円まで6円も落ちてしまいました。
影響を受けたのはユーロ円だけではありません。ドル円相場は、それまでアベノミクスの影響で円安が続いていましたが、イタリアショックにより、約94円から一時1ドル90円台まで円高が進行してしまいました。比較的動きの緩やかなドル円相場に置いては、この値動きは大事件です。
このようにイタリアショックとは、イタリアの総選挙をきっかけとした経済混乱のことを指します。