「ダウ平均株価」とは、アメリカを代表する株価指数になります。
この銘柄構成は30種類から成立をしており、ダウジョーンズ社とウォールストリートジャーナル社が毎年、構成銘柄の選出を行っています。
様々なダウ平均株価指数
日本で一番有名な株価指数はダウ工業株30種になります。このほかに、ダウ輸送株20種平均、ダウ公共株15種平均があります。
算出方法は「日経平均株価」と一緒で単純平均になります。特に日経平均と違う点は、日経平均がほとんど東証1部上場企業から構成されているのですが、ニューヨークダウ工業株30種はナスダックからも選出されている点があります。
参考までに、アップル、シスコシステムズ、インテル、マイクロソフトの4社はナスダック市場に上場されています。
また、ナスダック市場は日本では一般的には新興市場と呼ばれていますが、投資家のみなさんが勘違いしやすいのは、ナスダックは市場が新興市場であって、上場企業が新興企業というわけではありません。
ナスダックは取引所が存在をしないので、新興市場と呼ばれているのです。
実はニューヨークダウはアメリカの代表的な株価指数ではない?!
日本ではNHKのニュースでも、ニューヨークダウの前日の引け値等を報道していますので、かなり皆さんに馴染みが深い株価指数になると思います。
しかし、金融業界ではアメリカの代表的な株価指数は「S&P500種」になります。
これは、工業株30種の平均ではアメリカの全産業を網羅しているとは思えないこと、また、単純平均を採用していることによって日経平均のように、値が株の上下動によってダウが動いてしまうので参考にはプロの間ではされません。
その点S&P500は、加重平均を採用し、業種も全業種にわたっていますのでアメリカの景況判断には有効とプロは判断をしています。