ソブリンとは英語で「君主、統治者、国王、主権団体」等を指します。
マーケットでは国家主体のことを指します。よく、広告等で出ているソブリン債とは海外の国家主体のことを指しますので簡単にいえば海外債券のことになります。
ソブリンリスクとは?
ソブリンが海外の国家の主体を表すことになりますので、ソブリンリスクとはその主体のリスクのことを指します。その海外国家のリスクとは「デフォルト」のことを指すのが一般的になります。
たとえば、今もゴタゴタやっていますがギリシャなどはソブリンリスクが最高潮に達した国家になります。実際はデフォルトをしているのですが、誰もデフォルトを宣言しないという異常事態になります。
また、そのリスクの度合いを示すのに「リーマンショック」の時に話題になった「CDS」、クレジットデフォルトスワップという保険があります。
その国家や会社が債務不履行や倒産に至った場合、その出資した資本を埋め合わせる保険のことになります。
これは保険になりますが、現在では公設のマーケットでもCDSは取引をされています。このCDSの値が高ければ高いほど債務不履行や倒産のリスクが高まります。
ソブリンリスクを考える
投資をする際には、必ず投資した金額に見合うリターンとリスクを考えるが普通です。
日常の生活では、みなさん、こうやった場合、こういうリスクがあり、こういうリターンがあると考えて行動をしているのですが、投資の初心者はそのリスクとリターンを一切見ないで、リターンだけを期待して投資するという行動をよく見ます。
投資というのが常にリターンばかりだといいのですが、どんなに有名なプロや投資家でも必ず損失を出します。
そういうことを前提に考えれば必ず、どこの投資主体に出資しようともリスクを必ず考えなければいけません。