新規失業保険申請件数とは、アメリカの全土で1週間に新しく失業保険を申請した数になります。
新規失業保険申請件数の意味
この新規失業保険申請件数が増えると当然、アメリカ全体での雇用情勢の悪化を意味します。
また、この件数が減ると雇用状態が良化していることを意味します。この指標は、毎週木曜日に労働省からアメリカ全体の数字と、州ごとの数字が発表をされます。
新規失業保険申請件数の使い方
新規失業保険申請件数は、雇用統計の予測の重要なファクターになります。この数字を増減によって、雇用統計の実際の数字を予測します。たとえば、新規失業保険申請件数が大幅に増えた場合は、雇用統計の非農業者部門の新規雇用は大幅に減ることを意味します。
また大規模なレイオフや倒産などがメディアでは報道されないこともあり、この数字が大きく増えているとレイオフや倒産のことを真剣に調べなければいけない場合があります。
また、この新規失業保険給付件数は日本と同様、自発的に会社を止めた人にはこの失業保険の給付はありません。この労働人口をクイットと表記された数字が毎週労働省から発表されます。
現在の状況
日本では盛んにアメリカの景気がいいと報道をされています。雇用状況においてはすでに「リーマンショック」以前の数字を回復しており、過去20年間においての4週平均の雇用状況は過去最高の状態で雇用情勢になっています。
今現在の雇用情勢は最高の状態になりますが「FRB」の言うように労働者1人当たりの賃金が全く上昇しておらず、2015年中の利上げが行われるか否かはこの労働者賃金の上昇にかかっています。
今のところ、新規失業保険給付件数が大幅に増えるようば不安要素はアメリカ経済にはないと言っても過言ではありません。
しかし、株価が銘柄によってはドル高の影響を深刻に受けている銘柄もありますので、業績不振によるレイオフにも注意しなければなりません。