ドラギ総裁とは、欧州中央銀行(ECB)の第3代総裁です。欧州中央銀行は、ユーロ圏の金融政策を担当している銀行になります。
ちなみに、欧州中央銀行の歴代総裁は順番に、ウィム・ドイセンベルク(オランダ人)、ジャン=クロード・トリシェ(フランス人)その次がマリオ・ドラギ(イタリア人)です。
マリオ・ドラギ
マリオ・ドラギは、1947年に、ローマで生まれました。ローマの大学を卒業後、マサチューセッツ工科大学で学位を取得。イタリアの内閣で公共事業の民営化を行い、イタリア銀行総裁を務めた後、欧州中央銀行の総裁になったのです。
要人発言
世界経済に影響を与える、いちばん重要な組織は、アメリカの連邦公開市場委員会(FOMC)です。
その次が、欧州中央銀行(ECB)になります。これらの「中央銀行」の「金融政策」により、外国為替相場は大きく変動します。
ということは、その「金融政策」を事前に知っていれば、外国為替市場で儲けることが出来るのです。
もちろん、事前に知る事が出来るほど甘いものではありませんが「中央銀行」の政策が重要なファクターである事から、世界中の投資家が「金融政策」を読み取ろうとするのです。
もちろん、ドラギ総裁の発言で、もしくは発言の推測で、外国為替市場が変動することになります。
ドラギ総裁の行動
ドラギ総裁は、「ユーロを守るためならば何でもやる」と発言しました。そして、実際に、さまざまな施策を行いました。
その中でも、いちばん驚くべき施策が「マイナス金利」です。これで「デフレ」を阻止しようとしたのです。ドラギ総裁の行動が正しかったのかどうかは、現在は分かりません。何年か先になってから、検証される事になります。