政策金利が高い国の通貨のことを高金利通貨といいます。
具体的に、日本国内でメジャーな通貨ですと、「オーストラリアの豪ドル」「ニュージーランドのNZドル」「南アフリカのランド」「トルコのリラ」などが高金利通貨と言われております。
政策金利の高低
「政策金利」が高い、低いの基準となる数字が決まっているわけではありません。
他国に比べて高いか低いか、ということなのです。FXの世界では、他国との比較が問題になってきます。一般的にいえば、景気が悪いときには、政策金利は低くします。金利を低くして、お金の流通を活発にして景気を良くしようとするのです。
逆に、景気が良すぎるときには政策金利を高くします。金利を高くして、お金の流通を抑えて、景気を鎮静化するのです。政策金利の調整を、各国がその国の事情によって行います。それにより、「政策金利の差」が生じるのです。
高金利通貨ではスワップ金利が得られる
例で説明します。現在、日本の政策金利は0.1%です。南アフリカの政策金利は5.75%です。
つまり、5.65%の差があります。ですから、円を売ってランドを買えば、5.65%の金利分だけ得をする事になります。
1年間、1万ランドを持っていれば、 1(万)×5.65(%)=565(ランド)、の計算で、565ランドの儲けになります。1ランド10円で換算すれば、5650円の利益になるのです。
これがFXの「スワップ金利」になるのです。逆に、円を買ってランドを売れば、この金利分を支払うことになります。これをマイナススワップと言います。
高金利通貨にはデメリットもある
高金利通貨は、外国為替市場において他の通貨に比べて「取引量」が少ないという特徴があります。ですから、大口な売買に対して急激に上下をすることが多いのです。
つまり、それはスワップ金利でコツコツと儲けを出したとしても、その何倍もの損を「為替差益」により、一瞬で被ることもあります。その点を十分に理解して高金利通貨に投資を行う必要があります。