少子化とは出生率が減少傾向にあり、その結果、子供の数が減り最終的には人口が減ってしまうことです。これは長期的に見て、国の根本にかかわる大きな社会問題になっています。
なぜ問題なのか
国の経済は、何かを生産し、それを販売することで潤います。生産するには、それに従事する人間が必要です。人が多ければ多いほど、生産性が上がるのです。
ですから、少子化になれば、将来、生産に従事する人口が減り、ひいては国の経済が減衰することになります。少子化が進めば、次第に老人が増えて若者の数が減ることになります。
ということは、年金の支払いが増えて、年金を支える税金の収入が減ることになります。つまりは、国の収支が赤字になっていくのです。
先進国と発展途上国
現在は、多くの先進国でこの問題を抱えています。先進国は、経済的に豊かですから、多くの子供を産む余裕がある、と考えられます。しかし実際には、逆の傾向にあるのです。
一方、発展途上国では人口が増えていますが、人口増加により食糧難が問題になっています。
今後の国家運営に大切なこと
少子化問題は、長期間にわたる問題です。少子化問題があるから、その国は駄目だ、というものではありません。
労働人口が減るのは分かっている。だから、労働人口が多い国へ拠点を移そう。または、労働者が少なくて済むロボット化を促進しよう。旧弊の生産にこだわらない、別の経済活動を考えるなど、前向きの姿勢を持っているかどうかが、今後の国家運営に必要な考えと言えます。