PFとは、プロフィットファクターの略語です。PFは、次の式で計算される数値のことです。
(PF)=(総利益)÷(総損失)つまり、どのくらい損しているか、あるいは得しているかを示す、割合の数値なのです。
自動売買システムの優劣を見る指標の一つとして使われています。
PFの数値が1以上なら儲かっている
例えば、トータルで見て、200万円の利益があり、100万円の損があったとしましょう。儲かっているわけです。
この場合は、PFは2となります。逆に、トータルで見て、200万円の利益があり、400万円の損があったとしましょう。損しているわけです。
この場合は、PFは0.5になります。これらの例から分かるように、PFの数値が1より大きければ、利益が出ていることを表します。
PFの数値が1ならば、トントンということ、利益が出ていないが損もしていない、ということを表します。PFの数値が1よりも小さければ、損をしていることを表します。
PFの数値を鵜呑みにするのは危険
PFの計算は、(総利益)÷(総損失)で計算されます。「総」なのです。
1年間という期間でPFを計算したら、5という数値になったとしましょう。でも、その期間に、実は、たった1回しかトレードしていなかったのです。ビギナーズラックだった。
これでは、PFの数値は、意味あるものではないですよね。1か月の間に、500回のトレードをやり、そしてPFが5になったとしましょう。これなら、十分の回数トレードをしていますから、PFの数値には意味があると思います。
しかし、501回目のトレードで、ドーンと負けることもあります。例えば、介入で相場が急変した、など。FXの世界では、何が起きるか分からないのです。PFは、指標の一つとして間違いないものですが、これだけを信用するのは危険です。
PFの数値は自動売買システムの宣伝に使われる
FXには、自動売買のシステムが数多くあります。いろいろな会社が、いろいろなシステムを販売しています。その宣伝文句に「ウチのシステムはPFが5です」というように記載してあります。
でも、その数字を鵜呑みにするのは危険なことなのです。