自国の通貨をドルと連動させる通貨制度を「ドルペッグ制」といいます。
ドルペッグ制とは?
戦後の日本も1ドル360円というように「ドルペッグ制」を敷きました。
これは、別名「固定相場」ともいいます。米ドルとの連動というのは米ドルの価値が変動しているので、その国と米ドルの価値はレートが固定されていますが、米ドルの価値は毎日変わっていますので、ドルの価値の変動に合わせてその国の通貨の価値が変動をしますので「ドルペッグ」と言うのです。
戦後の日本もそうでしたが、何かがあった場合は大きく売られたり買われたりするので経済を安定させるために「固定相場」にするのです。現在の日本でも、閣僚が過度な通貨な変動には注意喚起を起こすように、経済にとっては安定的な為替レートは経済発展を助長します。
固定相場、ドルペッグの問題
少し、次元が違う話になりますが、ギリシャも「固定相場」の弊害を受けています。
ギリシャは単一通貨ユーロを採用しているのは周知の事実になりますが、ギリシャ問題というのは単一通貨ユーロを離脱できないのが問題点の一つになります。ギリシャは実質「デフォルト」をしているのですが、様々な理由によりデフォルトができないのが現状になります。
実質デフォルトということは、もし、ギリシャが独自通貨ドラクマを採用していれば今のユーロよりも数倍以上売られていることが確実になります。しかし、その自国通貨安によってギリシャ国内の資産が格安になりますので海外からの投資が積極的になります。
そこで資本や資金をへて経済復活するという道筋が通常の資本主義になりますが、単一通貨の弊害によってできないというのがジレンマになります。
おそらくギリシャがユーロを離脱したら、2年~5年以内にギリシャはまた元の成長軌道に戻る可能性が非常に高いと思います。