インジケーターとは、「指標」「指示器」などといった意味を持つ単語です。
FX分野においては、為替レートの変動などを分析するのに用いられます。
チャートを眺めるだけではわからない情報が現れることも
インジケーターが役立つのは、チャートを人間が見るだけではわからない情報が発見できる場合です。為替レートの変動具合や、取引量の増減などは、目で情報を見るだけですぐにわかります。
一方、特定期間内の平均レート(移動平均)や、相場の方向感を数値化したデータなどは、インジケーターからでないと、入手が難しい場合があります。
こうしたデータをインジケーターから得ることによって、思わぬ取引を防ぎ、自らが理想とする取引行動に近づけることができます。
テクニカル分析に活用する
金融商品に投資をする場合には、「安く買って高く売る」ことが基本です。そのため、例えば買いから入る場合には、投資したい資産の価格が十分に安いかどうかを判断する必要があります。
その場合には、自らの頭で資産の価値を主観的に判断する方法があります。この方法では、国の政治情勢などを考慮します。これに対し、資産の値動きのデータをもとに、十分に安いかどうかを判断する方法があります。
こうしたチャートデータなどの分析のことをテクニカル分析といいます。テクニカル分析をする際には、分析に役立つ数値データをすべて自らで算出すると手間がかかりすぎるため、インジケーターを有効活用しながら、効率よくデータを収集・分析します。時短ツールとして活用することができます。