スタンダード・&プアーズ社は世界の格付け会社の中でも最高位に格付けする格付け会社で歴史も一番古いものになります。
ほかにも格付け会社は二社ありますが、寄せ付けない信用力があります。
1941年にプアー出版とスタンダード統計社が合併して発足しました。アメリカのS&P株価指数は同社が提供をする株価指数になります。
その問題点とは?
リーマンショックの際に、サブプライムローンを証券会社がそのローンを証券化することに成功しました。その商品をCDOと言いますが、この格付けは明らかに住宅ローンが返済の見込みがないものが50パーセント以上いるのにも関わらず、それをアメリカ国債と同様の最高の格付けをしたことにありました。
このCDOの格付けは、基本的には大手証券会社のセールスによって格付けされた新たな金融商品であり、その中身は格付け会社の社員は全く理解をしていないのが大問題になりました。
また、通常の感覚であれば、格付け会社の社員のほうが証券会社の社員よりも高いと考えるのは普通になりますが、証券会社の社員のほうが給料も、社会的なステータスのほうが上であることも問題の根幹になります。
つまり、他人格付けする格付け会社の社員は社会的には全く認知されていないという認識でいいと思います。
日本における問題点
日本は財政危機を迎えてこのこ大手格付け会社から軒並み日本国債の評価を下げられることに遺憾を表明して、日本独自の格付け会社を設立をしました。
しかし、これは日本政府の詭弁に過ぎず、いくら国際的な債権国家といえども、国家予算の中から国債の償還や利払いができなければ、国際ルールではデフォルトと認定されることを勘案すれば格付け会社の格付けは妥当と考えることが通常の感覚だと思います。