カーニー総裁とは、イギリスの中央銀行(BOE)の総裁を務める人物です。
BOE総裁として、政策金利決定などにかかわる
BOEは毎月、政策金利を発表しています。政策金利は、国内の民間銀行の預金金利になどにも影響を与える重要な数値です。カーニー総裁は、BOE総裁として政策金利の上げ下げの意思決定においても重要な役割を担っています。
そのため、FXトレーダーはカーニー総裁の発言に一定の注意を払っています。
たとえば、カーニー総裁が利上げに前向きな発言をすれば英ポンド高になる、といった具合です。
経験豊富な人物
カーニー総裁は、イギリスの金融・経済だけにかかわってきた人物ではありません。さまざまな国で、経済や金融について学んだり、実務に携わったりした実績を持っています。
こうした経験が、BOE総裁としての活動にも生かされているといえます。カーニー総裁の経歴としては、BOEのほかにも、カナダの中央銀行総裁を務めた実績があります。
また、ヘッジファンドに所属して投機的な取引を行った経験もあります。投機的な取引を行う場合は、損失や利益が巨大になりやすい傾向があります。
こうした取引を経験していることは、有事の際にも冷静な判断をするのに役立つと考えられます。
さらに、学生時代にはアメリカで学んだ経験もあります。名門中の名門であるハーバード大学で経済学を学んだことから、ヨーロッパのみならず、アメリカの事情も一定程度把握していることがわかります。
加えて、イギリスのオックスフォード大学でも学び、BOEがあるイギリスの経済についても十分に理解しているといえます。