ストップロスオーダーとは、思わぬ巨額の損失を防ぐための注文のことです。
損失(ロス)を止める(ストップする)注文(オーダー)であることを意味しています。
値上がり予想のときには、値下がりリスクに備える
相場の上昇を予想しているときのストップロスオーダーは、相場が下落した水準での売り注文です。具体例を用いて考えてみます。
たとえば、1ドル=120円の為替レートが円高となり、1ドル=125円になると予想する場合を考えます。この場合、1ドル=125円に近付いていけば、何の問題もありません。
しかし、為替レートは様々な要因で変動することから、必ずしも自分の予想通りに相場が動くとは限りません。
もし相場が1ドル=110円になるなど、予想が大きく外れた場合には、巨額の損失を被る羽目になります。この巨額の損失を防ぐために、ストップロスオーダーが活用できます。
1ドル=115円になると予想している以上、1ドル=125円になれば利益確定したいところです。そのため、1ドル=125円のレートで利益確定する注文を出します。
この注文と合わせて、1ドル=112円で損失確定する注文も出しておきます。この注文がストップロスオーダーです。こうすれば、相場が1ドル=110円になる前に損失確定することができます。
小幅すぎるとストップ狩りにあう
ストップロスオーダーは、リスクを適正に管理するのに役立ちます。
しかし、あまりにも小幅なストップ狩り水準を定めていると、少し予想が外れた段階で損失が確定してしまいます。
また、「ストップ狩り」と呼ばれる、ストップロスオーダーの約定を狙った動きが起こった場合、餌食となって損失が出てしまうことも懸念されます。ストップロスオーダーを行う際には、水準の幅が大きすぎたり、小さすぎたりしないように注意が必要です。