オランド大統領とは、フランスの第24代大統領です。
2012年からフランス大統領を務める
オランド氏は、2012年からフランスの大統領を務めています。前任者のサルコジ氏が女性問題や経済問題などで人気を落とす中、対抗馬として登場したオランド氏が大統領に選ばれました。2012年のフランスは不景気状態にあり、景気浮揚策などに期待されましたが、フランスの景気をオランド大統領の力で好転させるには至りませんでした。
IS(イスラム国)関連で、戦争状態と認識
オランド大統領は、IS(イスラム国)関連の戦闘が各地で行われている状況を踏まえ、「フランスは戦争状態にある」と発言しました。戦争状態にある場合は、テロの発生などを含めて国内情勢が不安定化することが想定されます。
実際、フランスの首都パリでは2015年にテロが発生しました。国内情勢が不安定化すれば、経済にも悪影響が出る可能性があります。そのため、株式市場なども、フランス国内情勢や、関連するオランド大統領の発言による影響を受けることが想定されます。
ドイツとの関係が大切
ヨーロッパは、押し寄せてくる難民や、ギリシャの財政危機などさまざまな問題を抱えています。フランスはドイツとともに、EU(ヨーロッパ連合)の中心国です。
したがって、EUが抱える諸問題に対して、ドイツとうまく連携しながら取り組む姿勢がオランド大統領に求められています。
景気低迷などで国内からの支持がしっかりしていない状況下でも、きっちりとリーダーシップを発揮して差異的な決定を重ねる必要があり、オランド大統領は難しい対応を迫られる政治家だといえます。