外国債とは、外国通貨建てで発行されたり、外国企業や外国そのものが発行したりする債券のことです。
外国通貨建て債券では、為替変動リスクがある
外国通貨建ての債券では、外貨預金などと同様に、為替変動リスクがあります。したがって、債券の外国通貨建てでも利回りが高くても、為替レートの変動によって利益が少なくなったり、損失が出たりする可能性があります。
もっとも、為替レートが有利な方向に動いた場合には、債券の利息に加えて為替レート変動による利益も得ることができ、大きな利益額を確保できる可能性があります。
高金利通貨建て債券が人気
外貨建て債券の中でも、高金利通貨建ての債券が人気を集めることがあります。というのも、為替レートの長期的な変動を予測するのが難しいことから、たとえ為替レートが不利な方向に変動した場合でも、債券の利息によって損失をカバーできるとの考え方をする投資家がいるからです。
確かに、年率10%程度の5年満期外貨建て債券では、為替レートが不利な方向に50%程度変動しても巨額の損失を被らずに済みます。とはいえ、高金利通貨の国の中には、政治情勢が不安定な国も少なからず含まれています。
そのため、外貨建て債券に投資する場合は、FXや外貨預金に投資する場合と同様に、通貨発行国の情勢について意識しておくことが必要です。また、各国通貨の性質についても理解し、債券利息だけではなく、為替レートの変動によっても利益を得られるようにすれば、年率換算で2桁の利回りを達成できる可能性もあります。