財務省とは、日本の省庁の1つで、日本の財政関連の業務に取り組んでいます。
歳入を最大化したい
財務省は、日本が財政破たんしないように努力する必要があります。財政破たんを防ぐためには、歳入を増やすか、歳出を減らすかのどちらかに取り組まなくてはなりません。このうち、歳出削減については、必要性に乏しい公共事業の削減などの取り組みが行われていますが、少子高齢化が進む中で、社会保障費の増大など、歳出が増えざるを得ない項目がみられます。 そこで財務省は、歳入の最大化にも取り組んでいます。歳入の大部分は税金です。
大きな収入源となる税金には、所得税、法人税、消費税があります。このうち、所得税と法人税については、景気の動向に税収が大きく左右されます。また、法人税は、国際的な競争力を確保すべく、各国で引き下げがトレンドとなっており、引き上げて税収増大を図ることは難しいです。そのため、消費増税を通じて税収を確保することを目指しています。
ほかの省庁に対して強い影響力
財務省は、ほかの省庁に対して強い影響力を持っています。というのも、いくらほかの省庁が素晴らしい事業を提案したとしても、財布のひもは財務省が握っています。財務省は財布のひもを握っていることにより、ほかの省庁よりも強い立場にあるといえます。
実際、国家公務員を考えると、財務省に勤務することは、エリートである証だとみなされる場合があります。ただ、財政が厳しい状況にある日本では、財務省が財政状況の改善のために厳しく予算をチェックするなどの行動が、ほかの省庁から煙たがられることもあります。