コンプライアンスとは、「法令順守」を意味する言葉です。法律をきちんと守る意識を意味しています。
コンプライアンスを求める投資家の目線が厳しく
近年、コンプライアンスに違反するような行動が発覚する企業が多くあります。品質を偽装した商品を販売していたり、粉飾決算を行っていたりなどの理由で、投資家や消費者などから訴訟を起こされる例もあります。そのため、企業は、コンプライアンスを意識していることを投資家に対してアピールする必要があります。
法令に違反するような行動をしていることはもってのほかですが、法令違反が起こりにくい環境づくりをし、その成果を投資家に対してわかりやすく伝えていくことが求められています。
「ブラック企業」が問題に
労働基準法に違反し、大量のサービス残業やパワハラなどによって、従業員を退職に追い込んだり、最悪の場合には自殺に至るまで酷使したりする企業が「ブラック企業」として問題視されています。
ブラック企業として名前が上がる企業の中には、規模が大きく、多くの国民にとって身近な企業といえるものが含まれていることがあります。
「ブラック企業」として、労働法規を遵守していないことが有名になれば、新卒学生などから嫌われてしまい、優秀な人材を確保できないことも考えられます。たとえ優秀な人材が入ってきても、入社後にコンプライアンスのまずさが知られれば、早期に離職する人材が多くなります。
優秀な人材を確保し、企業の将来的な成長につなげていくためにも、労働関係のコンプライアンスをしっかりと行うことは企業にとって不可欠だといえます。