MMFとは、Money Management Fundの頭文字をとった言葉です。
証券会社で利用できる
MMFは証券会社で利用できる投資商品です。投資商品と聞くとリスクが気になりますが、MMFは銀行の普通預金の位置づけなので、リスクは低いです。
そのため、証券口座に入っている資金をしばらく使わないのであれば、MMFの買い付けを検討してみましょう。 また、MMFは日本円のみならず、外貨建てのものもあります。そのため、外債の利金などが外貨のまま残っている場合などにMMFで当面の運用を行うことができます。
ただ、MMFはリスクが低いぶん、利回りも低くなっています。そのため、できるだけ資金を増やしたいと考えるなら、MMFを買い付ける代わりにインターネット銀行の定期預金を利用するなどしたほうが、低リスクでより多くのリターンを期待できる場合があります。
マイナス金利導入で運用が困難に
MMFを運用する際には、短期の債券などへ投資されます。短期の債券は利回りが低いものの、デフォルトする可能性が極めて低いことから、ローリスク・ローリターンなMMFの運用に適しているといえます。
ところが、日本では2016年1月に日銀がマイナス金利の導入を発表して以降、各種の金利が低下しています。そのため、MMFを運用することが難しくなり、新規の募集を停止する金融機関も発生しました。
このように、金利水準が低い状態になれば、MMFの運用が難しくなることがあります。こうした場合には、MMFの代替手段として普通預金などを利用せざるを得なくなることもありえます。
ただ、普通預金のほかにも個人向け国債を購入するなどの選択肢はあるので、自分にあった低リスクな運用方法を検討してみましょう。