MPCとはMonetary Policy Committeeの略号で、英国の中央銀行であるイングランド銀行に置かれてる政策金利等を決定するために委員会のことを言います。
米国やECBなどは年間8回程度の委員会の開催を行っていますが、イングランド銀行(BOE)は毎月開催するのが特徴となっています。
このMPCは総裁、副総裁2名、チーフエコノミスト、エグゼクティブディレクター、外部委員4名の計9名から構成され、1票ずつの投票権を有しています。ただし最後に票を投じるのが総裁で、事実上総裁に決定権限が強く与えられているといえます。
スーパーサーズディ
英国では四半期に一度スーパーサーディと呼ばれる重要イベントが開催されます。英国中銀四半期インフレ報告、MPC議事録公表、BOE政策金利発表が 日本時間の21時になんと同時に発表されることからこの名が付けられており、毎回ポンドはこのタイミングに大きく動くようになっているのです。
個人を中心とする市場参加者は発表内容の何に相場が反応しているのかをつかむまでに多少のタイムラグが生じることから、このタイミングにあわせて取引するのはなかなか難しく、むしろ動きの方向に合わせて順張りでついていくことを強いられることになります。
注目を集めるBOE
これまでBOEの動きというのは先進国の中央銀行の中でもそれなりには注目されてきましたが、EU圏の主要国の中で唯一ユーロを利用しない独立した政策をとる国という程度で大きな注目の対象にはなっていなかったともいえます。
ところが2016年にBREXITの投票で正式にEUから離脱することが決まってからは、大きな注目を集めるようになっているのです。
とくにEUからの離脱が決まってからは英国だけ物価が非常に高くなりつつあり、先進国中最もインフレが進んでいることから金利正常化を目指す米国FRBや欧州ECBとは別の意味で利上げの可能性が高くなっているのではないかとの市場の憶測も働くようになっており、金融政策は以前よりも断然注目されるようになっているといえます。
言動が翻るカーニー総裁
BOEといえばすぐに思い出すのがBOCの総裁経験を買われて総裁に就任したマークカーニーの存在です。
このカーニー総裁は前言を短期間で簡単に撤回するのでいまや有名な存在であり、直近でも英国は利上げを急ぐ時期にはないと発言した後、舌の根も乾かぬうちに数ヶ月以内に英国は利上げを討議する公算が大きくなったといった趣旨と前言をまったく翻すような発言をしており、わけのわからない信用ならない存在として注目されています。
中央銀行の総裁というのは金融政策上嘘はついても許される珍しい存在ではありますが、ころころ見通しをかえるこの人物にはかなり批判が多く、BOEの信頼にもかかわる問題になってきているのです。
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