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ロナルド・レーガンは米国の第40代大統領です。もともと俳優の出身で69才という高齢で大統領に選出されたこと強いアメリカを打ち出していることから現大統領のトランプと非常に似ているとして、いまさら注目を浴びる存在となっているのです。
レーガン大統領が打ち出したレーガノミクスは、大型減税の実施をはじめとして、社会保障費の削減と軍事費の拡大、規制緩和による投資の拡大、金融政策によるインフレ率の低下を大きな柱としていました。
箇条書きの項目だけみますとトランプ大統領の政策にかなり似ている部分があるともいえます。
またカリフォルニア州知事の経験があるとはいえ、もともと政治家でもビジネスマンでもなかったレイガンは就任当初かなり国民から不安がられていましたが、ユーモアに富んだ性格で、強いアメリカを象徴する大統領を演じていたとも言われることから支持率は徐々に上昇することになります。
レーガンの政策はインフレ退治には成功しましたが、赤字が大幅拡大することとなり1985年には先進国をかきあつめてプラザ合意により一気にドル安政策を実施しています。
トランプとの違いは本当に質素だったこと
レーガン大統領は俳優だったということもあって雰囲気づくりはよくできていたものの、本当にどこまでわかっているのかという一抹の不安が付きまとったことは事実のようです。
ただ、彼の場合には本当に質素で、もともと政治家ではなかったところから70歳にしていきなり登場したトランプが似た存在として比較されますが、トランプの金満生活とは似て非なる存在であったということはできます。
また政治手法としてはレーガンはかなりオーソドックスで関係者を集めては合意形成をしていくというのが基本的なやり方となっています。トランプのように最初に脅かして落としどころをみつけては合意に至るという典型的な不動産屋商法とはかなり違いが見られます。
ただ、トランプも決して頭が悪いわけではありませんから、その政治手法はほとんどビジネス手法を踏襲しており、レーガンの比較的誠実な心情とはかなり異なる部分もみられます。
この両者はトランプの就任以来比較されることが多くなっていますが、結果的にはかなり異なる政治の道を歩んでいくことになることが想定されます。
また既得権益者を悉く破壊するという点では、そのよしあしを別にすれば、トランプはレーガンの政治とは大きくことなる結果を生み出しそうな気配でもあります。
