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金融の世界で塩漬けといえば、購入した株式の株価が購入時点よりも大幅に下落してしまい大きな含み損をかかえた状態のまま損切りをせずに値が戻るまで長期保有を続けることをいいます。
確かに損失を確定はしていませんから、実損はないように見えますが、事実上は大幅な損失を抱えた状態ということができます。
国内の株式相場ではバブル期の下落から10年以上こうした塩漬け状態で株価をもったままという個人投資家も多く、日経平均が上昇してくるとこのような投資家の株にやれやれ売りが見られることも多くなります。
為替にも塩漬けは存在
日本の個人投資家は投資した有価証券などが損失を被った場合に、損切りをしないで延々と保有し続けるというのが基本姿勢になっていますが、これは株式のみならずFXの世界でも同様の展開が多く見られます。
含み損がでるととにかく損失を確定しないで、価格が戻るのを待とうとする動きです。
もちろん株式にくらべれば塩漬け期間はかなり短くなりますが、それでも1ヶ月単位でこうした塩漬けを行いますと、証拠金売買のようなレバレッジをかけて投資を行うものについては寝かせたままの状態のときにまったく証拠金を活かすことができないという大きなデメリットに直面することになってしまいます。
本来は一定の損失がでたら、しっかり損切りをしてむやみに証拠金が減らないようにしながら、つねに機会があれば再投資のチャンスをうかがうほうが結果的には非常に効率的な投資になることが考えられます。
塩漬けというのは投資手法としてはかなり稚拙でお勧めできるものとはいえません。
