FXで取引出来る通貨の中には、南アフリカ共和国の通貨、通称南アランドもあります。記憶に新しい2010年のサッカーワールドカップは、この南アフリカで行われました。
それまでは、南アフリカと言われてもピンと来なかった方が多いと思いますが、2010年サッカーワールドカップをきっかけに、広く認知されることになりました。
金やプラチナの埋蔵量が世界一
南アフリカランドは、ZARという通貨コードを用いられて表記されます。
特徴としては、高金利、そして資源国通貨だという事が挙げられます。金やプラチナといった、貴金属資源の埋蔵量が世界一と言われる南アフリカでは、海外への総輸出額のおよそ25%をこの貴金属資源が占めています。
その為、金などの価格に影響を受ける事が多く、取引を行っていく場合は、金の相場などの動向も把握しておく必要があります。
価格の変動率が大きくリスクが高い
南アランドのもう一つの特徴として、政策金利は高いが通貨の変動も盛んという特徴があります。周辺諸国では戦争や紛争などが絶えず起こっており、その為通貨価格の変動が起こり易いのです。
為替市場において流通量という面では非常に少なく、その為、投資家が多額の売買を行った際に大きくレート変動する可能性が高いという面もあります。値動きが読み辛い事と、スプレッドが広い為に短期トレードには向いておりません。
短期トレードによる為替差益を狙うより、高金利というメリットを活かし、スワップ狙いで長期的に儲けを出していくという戦略のほうが良いと考えられます。
発展途上国の印象は否めない
市場での取引量が少なく、流通量が少ないという事は情報も少ないという事です。
その為トレーダー側からすると掴みどころのない通貨と言えるかもしれません。様子を見つつ、タイミングを取り小さなポジションから始めるというのが良いです。
安定した国家になってきているものの、まだまだ発展途上国という面もある南アフリカは、経済的にも不安定要素が多い為、慎重に微調整を行いながら、スワップポイント狙いがお薦めできます。
よって、スプレッドの狭さも重要ですが、FX会社を選ぶ際は「スワップポイント」が高いところを第一の選択項目にすることが賢明です。