FX相場のパターンは、大きく分けると「トレンド」と「もみ合い」の2種類しかない。
継続して相場からお金を頂戴するのに大切なのは、「トレンドを把握することである」と、どんな人も言っているが、「もみ合い相場」で利益を得れるに越したことはない。
なぜならば、どんな時間軸をみても、明らかにトレンド状況よりも、もみ合い状況が多いから。
24時間チャートの前に張り付けるFXの専業だったら、飽きもせずに「トレンド」を待てばいい。しかし、FXの兼業トレーダーはそうもいかない。
仕事の残業や付き合いで、千載一遇のトレンド相場を逃してしまう危険性もある。機会損失というやつだ。
FXの大相場に立ち会えなかった悔しさは、兼業トレーダーであれば誰もが経験していると思う。
継続して稼ぐ為には、トレンドフォローに対応するFX手法を、当然「軸」として持つ必要があるが、「もみ合い相場」でも対応可能な取引手法を持つ事が大切。
そこで、自分がもみ合い相場で使用しているFX手法を1つ紹介しようと思う。
ボリンジャーバンドスキャルピングFX手法の概要
手法名 | ボリンジャーバンドスキャルピングFX手法 | ||
---|---|---|---|
開発者 | kouki さん | ||
勝てる? | 勝てる | ||
取引スタイル | スキャルピング | ||
時間足 | 1分足 | ||
通貨ペア | 米ドル円、ユーロドル、その他 | ||
分析手法 | ボリンジャーバンド | ||
その他選択項目 | ナンピン、逆張り | ||
取引市場 | オセアニア市場、東京市場、欧州市場、NY市場 | ポジション保有時間 | 30分 |
FX業者 | 月間取引頻度 | 200回以上 | |
エントリー注文 | 成行 | 決済注文 | 成行、指値、逆指値 |
勝率 | 50% | 損益レシオ | R-2 |
平均利益 | +10pips | 平均損失 | -5pips |
1.日足ボリンジャーバンドで長期的なもみ合いを確認する
まず、エントリー前の準備作業として、日足での「もみ合い」を確認する。日足で膠着している相場は、短期の時間に落としても、もみ合い相場になるケースが多い。
確認方法は、ボリンジャーバンドのミドルを使う。ミドルに角度が出ておらず、ほぼ水平で推移した場合において「もみ合い」と決定づける。
※ユーロ円日足チャート
2.1時間足でも「もみ合い」を確認
次に、1時間足でも「もみ合い」を確認する。確認方法は日足チャートと同じ。ボリンジャーのミドルが水平であるかを正確に判断すること。
1時間足が、膠着している状況では、そう簡単に動きが活発化する事は少ないので、「逆張り思考」を持っても良いのがこの場面である。
※ユーロ円1時間足チャート
3.エントリーは1分足チャート
ここまでの環境分析(日足と1時間足の膠着確認)を行い、初めて土俵に立つことが出来る。
いよいよ、エントリー準備。
エントリーは1分足で行う。まず、1分足のボリンジャーミドルバンドの水平を確認する。
(この水平の見極めが非常に重要。)
水平だった場合、ボリンジャーバンド2σ、-2σへのタッチを逆張りする。このFX手法の肝は、逆張りは、売り、買い1回ずつしか行わないということ。2回目の買い、または2回目の売りでは騙しが多い。
売り、買い2回のエントリーが終了したら、しばらくは様子見になる。そして再び、1分足チャートに動きがでて、ミドルバンドに角度がつき上昇、または下落。その後、もみ合いになりミドルバンドが水平になったら、再度エントリーを狙っていく。
※ユーロ円1分足チャート
4.利益確定と損切りルール
利確は2σ付近。損切りは 基本の設定値として、-5~-10ピップ。その時のボラティリティと相談しながら臨機応変に決める。サポレジ抜けで損切りでも良い。
スキャルピングなのでスプレッドが狭い通貨で行うべき。損切りと利確の比率が1:2になるようなFX取引であれば、勝率は50%程。損切りと利確の比率が1:1程度であれば、70%~80%くらいまでは可能。
各時間足の水平の見極めは経験が必要になってくるので、そこは日々のチャートで試してほしい。
5.場合によってはナンピンも有効
このFX手法のポイントは「ここは1回では抜けないだろう」というところでのエントリー。
日足、1時間で膠着している状態であるから・・・
「そう簡単にレジサポブレイクしないだろう。」という思考を持つ事。
FXの資金管理を理解している人であれば、「ナンピン」を取り入れても可。勘違いしてはいけないのが、損切りしないナンピンではなく、試し玉を使ったナンピンであるということ。自分は、このFX手法でストレスなく小銭を稼いでいる。