FX取引をしているトレーダーの中には、法人化している人もいます。
法人化する事でどのような税制上のメリットを得る事が出来るのかをお話していきたいと思います。
最大のメリットは給与所得控除
個人で取引をしている場合と法人で取引している場合の大きな違いは、給与所得控除が使えるという事です。給与所得控除というのは、要するに給料を貰う人の必要経費を認める、という事です。
個人の場合ではこの給与所得控除が使えません。法人化して、会社から給与を貰うという形にする事で、FX取引で得た利益に対して給与所得控除が適用されるようになるのです。
法人化により経費と認められる幅が広がる
法人化する事で得られる税制上のメリットは他にもあります。
例えば車や不動産などを会社の名義で購入した場合、その減価償却費を経費として計上できます。
また、単純に法人化する事により経費と認められるものが多くなり、生命保険料なども経費とする事が可能となります。
損失を繰り越し出来るというのも法人化の大きなメリットではないでしょうか。例え赤字を出したとしても、7年間以内であれば翌年以降に上げた利益から差し引く、といった事も可能となります。
これは、利益と損失を相殺する事により、課税額を減額する事が出来るということです。個人口座では、この期間が3年ですので、法人口座の7年間の損失繰り越しは大きな魅力です。
更に、ちょっとした事務用品やパソコン関係の品なども経費とする事が出来るようになります。額としては小さいかもしれませんが、節税は元々こうした細かい事の積み重ねが大事です。
FX取引による利益が大きくなってきたら、税理士を本格的に雇い入れるのも良いでしょう。それだけでも経費となりますし、適切なアドバイスを受ける事も出来ます。
FX取引では、レバレッジ400倍まで可能に!
レバレッジについても法人の恩恵が得られます。。個人ではFX取引におけるレバレッジは上限(国内25倍以内)が決められていますが、法人化すると200倍、400倍という取引も可能となるのです。
リスク管理に十分注意する必要はありますが、法人口座で少ない資金から始めたいという方、またはスキャルピングをハイレバレッジで行いたい。といった方にとっては魅力的ではないでしょうか。
税制上だけでなく様々な恩恵を受ける事が出来る法人化。これから永続的にFX取引を続けていくのであれば一度視野に入れておいて損はないと思います。