個人で事業を展開している人などは年に一度確定申告をする必要があります。確定申告をするという事は、即ち税金を納めるという事です。
これはFX取引をしている人にも言える事で、FX取引において年間の利益が20万円以上となっているトレーダーは、確定申告をして税金を払う必要があります。
FX取引をしている人の中には、2012年から始まった国内のレバレッジ規制に伴い、海外のFX口座を利用している人も少なからずおります。
こういったケースで利益が発生した場合、国内店頭口座と同じ様に申告分離課税の対象になるのか、または総合課税の対象となるのか、少々分かりにくいです。
ここではFX海外口座で取引をしている場合の税金について詳しく解説していきたいと思います。
FX海外口座は総合課税になるという見解が多い
FX海外口座に関する税金の情報というのは、インターネット上で様々な見解がされています。
「雑所得として総合課税の対象となる」というのが大方の意見なのですが、それも確実な情報というわけではありません。では実際のところ、FX海外口座の税金はどのようになるのでしょうか。
知り合いの税理士に聞いてみたところ、どうやら「FX海外取引口座での税金は「総合課税」の対象となる」というのが見解でした。
つまり、FX海外口座での取引は金融商品取引法が定める「店頭デリバティブ取引には該当しない」という事だそうです。
即ち、海外のFX口座は金融商品取引法に基づく許認可を得ていない為、2012年1月から改正された、利益に対する「課税20%は適用されない」ということになります。
FXは安全性をとるならば国内業者だが海外口座の魅力も捨てきれない!
海外のFX口座を使うメリットというのはやはり「レバレッジ」でしょう。
「200倍のレバレッジは当たり前、海外FX口座の種類によっては1000倍の取引も可能」というのが海外FX口座の魅力です。しかし、金融庁が注意喚起をしているように、詐欺的な行為を行うFX口座をありますので、十分にリサーチしたうえで海外口座を開設することをおすすめいたします。
海外FXの税金面や安全面に心配があるという方は、国内のFX業者で取引すべきです。ただし、海外FX口座でしかないボーナスやゼロカットシステムなど、魅力的な部分も多数あり、取引スタイルによっては海外FX口座のハイレバレッジが有利に働くケースもあります。
ですから、ご自身のスタイルと相談をし、十分に検討の上でFX口座を選択してください。
国税局に”海外口座の税金について”電話をして聞いてみた
今回の海外口座に関する税金の情報を確実にする為、国税局に電話で聞いてみました。
以下、そのやり取りです。
管理人:海外FX口座の税金は、国内FX業者の税率20%が適用されますか?
国税局:海外FX口座でも、金融庁の金融商品取引業に登録している会社であれば20%の税率が適用されます。しかし、金融商品取引業に登録していない業者は、雑所得になります。
とのことでした。やはり、金融商品取引業に登録していない海外FX口座には、20%の税率が適用されないようなので、税金を支払うさいには十分にご注意ください。