極めてシンプルでありながら、期待値が高いエントリーポイントを紹介させていただきます。
「Pin Bar」を使ったFX手法です。これは、海外のFXトレーダーに多く取り入られているようで、私が見ているフォーラムでよく議論されています。
最近は日本でも有名になりましたが、正式名称は、Pinocchio bar(ピノキオバー)です。
Pinocchio bar(ピノキオバー)とは、つまり「長いヒゲのついたローソク足」です。
ヒゲの長さやローソク足の形など、解釈にはあまり神経質になる必要はありませんが、「高確率な反転ポイント」であると言えます。
下落トレンド中に出たPin Barなら、最初は売りの勢力が強くて大きな陰線をつけますが、すぐに買いの勢力が巻き返しをはかって、長いヒゲをつけるにいたったわけです。
この形を作るには短い時間足での攻防があり、それは、相場が反転するサインになります。少々工夫が必要ですが、これだけを利用してもFXトレードは可能です。
Pin Bar FX手法 概要
手法名 | 期待値が高いデイトレFX手法 | ||
---|---|---|---|
開発者 | Florida-Trader さん | ||
勝てる? | 勝てる | ||
取引スタイル | デイトレード | ||
時間足 | 15分足 | ||
通貨ペア | ユーロ円、ポンド円 | ||
分析手法 | ローソク足、高値安値 | ||
その他選択項目 | ハイレバレッジ、逆張り | ||
取引市場 | 東京市場、欧州市場、NY市場 | ポジション保有時間 | 1時間 |
FX業者 | OANDA JAPAN | 月間取引頻度 | 10回 |
エントリー注文 | 成行 | 決済注文 | 指値、逆指値 |
勝率 | 60% | 損益レシオ | R-1.5 |
平均利益 | +20pips | 平均損失 | -15pips |
値動きの大きい通貨ペアを選択
このFX手法には工夫が必要だと言いましたが、付け加えるのは直近のレジスタンス、または直近のサポートだけです。
Pin Barだけで、エントリーしてはダマシが多くなりますが、そこにレジ・サポを加えることで、無謀な取引が減って勝率が向上します。
出来るだけ値動きの大きい通貨を選択した方が良いので、米ドル円などのつまらない通貨は除き、「ポンド円」や「ユーロ円」などでFX取引する事をお勧めします。
以下が取引手順と注意ポイントになります。
- ・使用するのは15分足チャート
- ・まず、目立つ高値や安値に水平線を引く
- ・Pin Bar確定後、次の始値で成行エントリー
- ・高値や安値は2回目に試したポイントだけ。3回目、4回目はエントリーを見送る
- ・ダブルボトムでの底。ダブルトップでの天井が最も勝ちやすいパターン
というルールです。Pin Barの形は人それぞれ解釈が違いますので、そこは検証によって「形の確立」をしていただければと思います。
私の場合、注視するのは上ヒゲと下ヒゲの長さの比較です。例えば、買いポジションを持つ場合であれば、下ヒゲが上ヒゲよりも圧倒的に長い時に上昇の圧力を感じます。
このような時にエントリーすることで、随分とダマシを減らしてくれます。高値・安値での3回目、4回目を見送るというルールはしっかりと守るようにしてください。
※ポンド円15分足 エントリーイメージ
決済ポイントについての解説
決済のポイントについてですが、まずはロスカットからご説明します。
ロスカットは、直近の高値や安値に設定します。これは、Pin Barをつけたローソク足の高値や安値ブレイクということです。ヒゲが長ければ長いほど、リスクが高い取引になってしまいますが、そこはこのFX手法の弱点です。あまりにもヒゲが長いようであれば、ロット数を調整するなど対策をしてください。
次にリミットについてです。
リミットも安値や高値を意識します。これは、チャートの形によって数値がバラバラになります。最も分かりやすい例ですと、ダブルボトムの場合はネックラインがリミットになります。前日の高値や安値でPin Barが出た場合は、もう少し大きな利益を狙うことになります。
※ポンド円15分足 決済イメージ
トレンドラインにも使える!
今回は、直近の高値や安値(水平線)でのトレードルールを解説してきましたが、様々な形で応用する事が可能です。例えば、トレンドラインタッチでのエントリーにも使うことができます。
トレンドライン単体でも、反応しやすいポイントですので、それにPin Barを加える事で期待値が上がります。
大きな利益を狙えるわけではありませし、チャンスも少ないので地味なFX手法ですが、是非検証をしていただければと思います。
1分足などのスキャルピングでは実験したことがありませんので、将来的にはそのFX手法の検証を進めていきます。