FXのスキャルピングやデイトレードなどの短期トレーディングシステムの欠点は、「その曖昧さ」にある。5分足で移動平均線20を表示させてみれば、一目瞭然だ。
ダマシの数が多くて、対処の仕方に苦労する。この課題は、インジケーターのみで対処するのは少々厳しい。なぜならどのようなインジケーターも、計算で平均を算出しているからだ。
インジケーターは、ある期間の高値や終値などを計算して、「平均となる目安」を作っているにすぎない。目安の他に直接的なFX手法を加えないと、有効なシステムを完成させるのは難しくなってくるということだ。
そのようなことから、短期トレーディングではローソク足の形を考えたルール作りが必須となる。
FX手法概要
手法名 | FXで重要なのはローソク足のパターン | ||
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開発者 | KK さん | ||
勝てる? | 勝てる | ||
取引スタイル | スキャルピング、デイトレード | ||
時間足 | 5分足 | ||
通貨ペア | 米ドル円、ユーロ円、豪ドル円、ユーロ米ドル | ||
分析手法 | ローソク足、ストキャスティクス | ||
その他選択項目 | 逆張り | ||
取引市場 | 東京市場、欧州市場、NY市場 | ポジション保有時間 | 2時間 |
FX業者 | 月間取引頻度 | 30回 | |
エントリー注文 | 成行 | 決済注文 | 指値、逆指値 |
勝率 | 50% | 損益レシオ | R-2 |
平均利益 | +20pips | 平均損失 | -8pips |
エントリーパターン
まず5分足チャートにストキャスティクスを表示する。
パラメーターは一般的に使用される(9、3、3)でOK
在り来たりなルールだが、まずはストキャスティクスの数値によって天底を見極める。底は30%より下。天井は70%より上。天底を確認したのであれば、次に見るのがローソク足の形だ。ここでは、ローソク足の教科書通りのパターンを使う。
買いポジション
- ダブルボトム、トリプルボトム、逆三尊
売りポジション
- ダブルトップ、トリプルトップ、三尊
これらを作った時にポジションを持つようにする。特に「逆三尊」と「三尊」パターンは勝率が良いので、注意してチャートを見るポイント。
具体的なタイミングとしては、買いを例に説明すると「ダブルボトム」や「逆三尊」を試して、強いローソク足が出たとき。または、ストキャスティクスが底付近での2回目のクロスが最適なポイントになる。
逆にいえば、ローソク足の形とストキャスティクスのクロスが同時に起こっているところを見つければ、勝てるポジションをとることが可能だ。
その際のストキャスティクスの動きだが、必ず30%越えを1回確認してから、再度30%まで下げる動きが必要になってくる。この動きがなければ、トレンドが継続すると考えたほうが良い。
※ユーロ円5分足 エントリーイメージ
損切りや利益確定のポイント
FX投資で最も大切なのはリスク管理であり、これを怠ってしまってはどんな優秀なFX手法を使っていても、資金を溶かすことになってしまう。1回のミスで全てを失ってしまうのが、FX投資の世界。
だからこそ逆指値注文の設定は、機械になったつもりで確実にやらなくてはならない。
利益確定ポイントは、5分足での目立った高値や安値に設定をする。これも、下手な感情が入らないように指値注文をした方がベスト。ただし、ネックラインブレイクは是非狙ってもらいたい。
なぜならば、ネックラインで決済を行ってしまうと、損失と利益のバランスが悪くなってしまうから。ネックラインをブレイクした後の、高値や安値までの利益を取ることを最低限の目標とする。
これで、自動的に「利大損小」のFX取引が実行できる。
※ユーロ円5分足 決済イメージ
FXの無駄なポジションが激減する
最初にもお話した通り、スキャルピングやデイトレードで大事なのは、インジケーターではない。
大切なのはローソク足の反転パターンをいかに見抜くことができるか。しかし、やはりローソク足だけで取引するには、経験が必要になってくる。
そこに逆張り系のオシレーターテクニカルを仕込む事によって、無駄なポジションを激減させることが可能になる。
ただし、ストキャスを表示させることで、チャンスを逃していることも事実。このあたりのバランス感覚が必要になってくる。
時には、ストキャスティクスの反発を確認せずにローソク足単体でエントリーしなければならない場面もあるが、まずは2つのパターンが揃った時のエントリーを試してもらえばと思う。