かれこれ6年程前のことですが、FXで利益を得ていました。
その時(始めた頃)は、まさに連戦連勝でポジションを持てば、自分が思った方向に動くという、今考えると偶然というものは凄いなと感じるエピソードです。
FX体験の概要
手法名 | 自分のFX投資体験談 | ||
---|---|---|---|
開発者 | 五月雨さん | ||
勝てる? | 勝てない | ||
取引スタイル | デイトレード | ||
時間足 | 15分足 | ||
通貨ペア | ポンド円、ポンド米ドル | ||
分析手法 | ローソク足 | ||
その他選択項目 | ナンピン、両建て、ハイレバレッジ、逆張り、順張り | ||
取引市場 | 欧州市場、NY市場 | ポジション保有時間 | 2時間 |
FX業者 | 外為オンライン | 月間取引頻度 | 30回 |
エントリー注文 | 成行 | 決済注文 | 成行、指値、逆指値 |
勝率 | 60% | 損益レシオ | R-0.3 |
平均利益 | +100pips | 平均損失 | -300pips |
FX投資で右肩上がりに資金は増えていった
勝っていたのは、FXを始めたばかりの頃で、テクニカル分析なんて1つも表示しないで、チャートを見て何となく「上がりそうだな」「下がりそうだな」と思ったらポジションを建てるという、勘だけに頼って方向を決めていました。
ただし、どちらかといえば、動いた流れについていく順張りの方が多かったです。逆張りするのは、何日も上げて明らかに加熱している時だけです。こんなシンプルなスタイルでも、何故か勝てました。
通貨ペアも、動きが多い「ポンド円」や「ポンドドル」を中心にやっていましたから、勝つときは凄いスピードで資金が増えていきました。
全てが自分の思い通りはいかなくなるもので、時には大きな損を抱える事もあったのですが、基本的に損切りはしなかったので、ナンピンや両建てをして乗り切ったこともありました。
かなり順調に資産を増やしていき、1年経たずにFXで1000万円程の儲け。1ヶ月ごとにロット数を変更して、複利で運用しましたので、成長曲線は理想的な右肩上がりでした。
この段階で、止めていれば良かったと冷静に考えれば思うのですが、相場が偶然合っていただけなのに、FX初心者で簡単に勝てたものですから、天狗になっていたのです。
無謀なポジションを建てて強制ロスカット
ある時から、自分がやることが全部裏目に出るようになってしまいました。
順張りしては天井を掴み、逆張りしては、更にトレンドが進む。レバレッジもどんどんと上げていきましたので、100万円以上の損切りを行っているうちに、口座資金は目減りしていきました。
そして、焦りが募り、無謀なポジションを建てていき、FX業者のロスカットを発動される事態になってしまうのです。
結局1年かけて、稼いだ1000万円は泡と消えました。この段階でFXを止めれば損をすることはありませんでした。
しかし、自分はFXは止めませんでした。一度1000万円稼いだということは、もう一度出来るはず。という根拠なき「ギャンブルFX脳」に自分がなっていた事は、全く気が付いていなかったということです。
取り戻そうという意識が大きな損失を招いた
500万円の資金を投入し、FX投資を再開しましたが、そこから資金を溶かすのは瞬間的な出来事でした。
もはや、チマチマ少ないロット数から始めることはせずに、1回1回の取引にしめるリスクが大きくなっていったのです。
最初の頃とは違って、自分がポジションを持った逆方向にFX相場が動くものですから、売りと買い、両方で損失を出す取引が増えて、次第に損切りをしなくなります。
毎日、負け越すたびに焦りが大きくなり、早く取り戻そうとする意識がポジションと取らせます。それは、悪循環でしかなく、やる度に底なし沼に引きづり込まれているような状況でした。
こうして、気が付いたときには500万円の資金は10万円になっていました。その10万円で、フルレバレッジ400倍で取引しても、奇跡は起こることはなく、FX口座資金は空になりました。口座資金がスッカラカンになって、初めて自分の愚かさに気が付かされました。
長期保有で大きな利益になっている
この損失で、FX投資は自分には向いていないと思い、諦めていましたが、リーマンショック後の歴史的な円高相場をみて、「豪ドル円」と「米ドル円」の買いポジションを数年間持つ覚悟で建てました。
アベノミクスの影響もあり、この2つのポジションが上昇してくれたおかげで、350万円は取り戻すことができました。昨年から、ドル円の98円の買いも保有していますので、これが113円まで上がってくれれば、FXでの生涯成績はプラスマイナスゼロまで回復します。
FXを始めたころは、短期的な売買に魅力を感じていました。
しかし、気が付けば「短期的な売買では大きな損失になり」「長期的な投資では大きな利益」になっています。
恐らく、これからFX投資はずっと続けていくことになると思いますので、短期より長期というFX投資の本質を気が付かせてくれたのが、500万円という授業料だったのかもしれません。
あいにく、紹介できるFX手法は持ち合わせておりませんので、自分の体験談を書かせていただきました。拙い文章失礼いたしました。