移動平均線の設定は「20前後」が適切。どのようなFX相場でも、この設定を使うだけで、だいたい通用する。
もちろんエントリーサインとしてではなく、「分析ツールとして20が適切である」といった意味でだが。しかし、移動平均線の使い方は無数に存在する。
必ずしも移動平均線を20前後で使う必要はないし、時間足別に設定を変えて使うことができる。
今回ご紹介するFX手法は、そのような手法だ。「大きい時間足での転換を狙う」移動平均線の使い方なので、興味のある方は是非試していただければと思う。
FX手法概要
手法名 | EMA5&EMA6&ADXを使ったFX手法 | ||
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開発者 | Dynamiteさん | ||
勝てる? | 勝てる | ||
取引スタイル | デイトレード | ||
時間足 | 1時間足 | ||
通貨ペア | 米ドル円、ユーロ円、ポンド円、豪ドル円、ユーロ米ドル、ポンド米ドル | ||
分析手法 | 移動平均線、ADX | ||
その他選択項目 | 逆張り、順張り | ||
取引市場 | 欧州市場、NY市場 | ポジション保有時間 | 3時間 |
FX業者 | XM | 月間取引頻度 | 5回 |
エントリー注文 | 成行 | 決済注文 | 成行、逆指値 |
勝率 | 70% | 損益レシオ | R-1.5 |
平均利益 | +20pips | 平均損失 | -15pips |
3つのインジケーターを用いる
インジケーターは3つ使う。
1.EMA5(終値)
2.EMA6(始値)
3.ADX14(ラインは20)
この3つで売買する。
ロングの場合は、
1.EMA5がEMA6を抜けるのを確認。
2.ADXが20のラインよりも上。
これだけ。
利益を確定するルールとしては、2つのEMA(5と6)が逆クロスしたら。
ストップロスは、最初に-15pipsにしておいて、後は値動き次第で変更していく。何れにしろ-15pips以上は最初から損失を許容しないことで、リスクの低いFX投資ができる。
ただし、ボラティリティの変化や通貨ペアによって若干の変更を加えることは必要となる。
私のFX取引を例にすると、ユーロ円やユーロドルは-15pips。ボラティリティが低いドル円などは-10pipsを1つの基準としている。
※取引イメージ
ADXで騙しを回避できるメリット
主に1時間足でのFX取引を推奨する。1時間足チャートでの直近3か月の成績は、取引回数は13回。勝率は70%で、高勝率をキープしている。
5分足や15分足でEMA5やEMA6の期間設定を使うのは、あまり意味がない。
価格に張り付いて線が描かれるだけで分析力に欠けてしまうからだ。
しかし、「この価格に張り付いて線が描かれる」といった特性は大きい時間足には適切に作用する。
特にEMA5(終値)とEMA6(始値)はそれまでの動きの転換点を知るのに最適で、このサインだけでも30pips程度のトレンドなら乗ることは可能だ。
更に、ADXを使って、確実なトレンドを選別している点に、FX手法としての有効性がある。(多くの騙しを回避できるメリット)
かなり応用範囲の広い移動平均線の使い方なので、研究してみる価値はあると思う。