FXを始めてみると、相場には攻防ラインと言われるレジスタントラインやサポートラインというものがあるということがわかります。
このラインが突破すれば相場は進むし、突破されなければ元のレベルに押し返されてしまいます。この仕組みを体感して考案したのが、下記に述べるようなブレークアウトのFX戦略となります。
FX手法概要
手法名 | 逆指値注文を分けて行うFX手法 | ||
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開発者 | H・Eさん | ||
勝てる? | 勝てる | ||
取引スタイル | デイトレード、スイングトレード | ||
時間足 | 4時間足、日足 | ||
通貨ペア | 米ドル円、豪ドル円、ユーロ米ドル | ||
分析手法 | ローソク足、高値安値 | ||
その他選択項目 | 順張り | ||
取引市場 | オセアニア市場、東京市場、欧州市場、NY市場 | ポジション保有時間 | 1日 |
FX業者 | 月間取引頻度 | 10回 | |
エントリー注文 | 逆指値 | 決済注文 | 指値、逆指値 |
勝率 | 60% | 損益レシオ | R-2 |
平均利益 | +100pips | 平均損失 | -50pips |
エントリーには逆指値注文を使う
このFX手法では、第一に相場の攻防ラインとなるレジスタント・サポートラインを認識することが重要になります。
日足のローソク足を基準に見るのが大原則です。レンジ相場で相場に変動が無く、相場の山が確認できない時には、時間足を落として、8時間足や4時間足を見て、相場の山や谷、すなわち相場の攻防ラインを確認できるようにします。
攻防ラインを確かめたら、次にそのラインが突破されることを前提に、逆指値注文を入れます。
攻防ラインを突破されるのが、いつかになるか?は不明であるため、成り行きで対応するのが困難で、あらかじめ逆指値注文で入れておくのです。
また、損切りも自動で行われるように注文を出すことで、比較的多くのロット数でのFX取引にも対応できます。
エントリーに関してのコツは、攻防ラインの少し先に逆指値で注文を入れることです。
たとえばドル円相場で120円が攻防ラインになっていて、120円の突破を予想する場合であれば、
120.00円ではなく「120.10~120.15円」あたりで注文を入れるのがポイントです。
注文を「分けて行う」メリット
利食い・損切りはボラティリティによって異なるので、いくつかというのは決めていませんが、最低でも損1に対して利は2を取るようにします。
また、このFX手法には注文の仕方にコツがあります。
たとえば10万ロット分を注文する時に、ひとつの注文ではなく、そのロットを複数の価格帯に跨がるように、注文をずらして発注するのです。
ドル円相場で120円を高値突破することを前提に注文するとします。
この時、120.10円で10万ロットの逆指値の買いを注文するのではなく、
120.10円で2万ロット、120.11円で2万ロット、120.015円で2万ロットという風に複数の価格帯にまたがるようにずらして注文するのです。
こうしておけば、予想通りレートが突破すれば、すべての注文が成立し、目論み通りの利益が得られます。そして予想が外れ攻防ラインを突破できなくても、一部の注文は成立しないために損失を限定することができるというメリットがあります。
ドル円でのFX取引がお勧め
このブレークアウト戦略は、ドル円相場でやりやすいFX手法です。
110円とか120円といった攻防ラインが直感的にわかりやすいですし、実際そのラインでFX投資家も多く取引しているために、大きな値動きが発生しやすいからです。
しかし、2015年に入ってからはユーロ安の傾向が強まっているため、ユーロドルにおいてもFX取引しやすいと感じています。