FXは24時間取り引きが可能な点が大きな魅力の一つでしたが、これは必ずしも24時間全ての時間足で利益を獲得するチャンスがある訳ではありません。
もちろん明確な取引時間が区切られている株式取り引きなどよりは、サラリーマンや主婦の方など多くの方の取り引き機会が増えた事は確かです。
しかし、為替は実需と投機で動くので、東京市場やロンドン市場など主要なマーケットがオープンしている時間以外では、ほとんど値動きが無く、利益を獲得するチャンスも少なくなってしまいます。
しかし、逆を言えばNY市場やロンドン市場などの大きな値動きを収益にすることが出来れば、かなり効率の良いFX取引が可能になります。そこで、今回のエントリー手法ではトレンド発生時の値動きを最大限利用出来るFX手法を追求していきます。
FX手法概要
手法名 | トレンド順張りエントリーFX手法 | ||
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開発者 | koo | ||
勝てる? | 勝てる | ||
取引スタイル | スキャルピング、デイトレード | ||
時間足 | 5分足 | ||
通貨ペア | 米ドル円、ユーロ円 | ||
分析手法 | ローソク足、移動平均線 | ||
その他選択項目 | 順張り | ||
取引市場 | 東京市場、欧州市場、NY市場 | ポジション保有時間 | 2時間 |
FX業者 | 月間取引頻度 | 50回 | |
エントリー注文 | 逆指値 | 決済注文 | 成行 |
勝率 | 60% | 損益レシオ | R-4 |
平均利益 | +40pips | 平均損失 | -10pips |
ダウ理論の性質を利用する
使用するチャートはドル円の5分足を利用します。表示するテクニカル指標は出来る限りしぼり込むので、移動平均線(21)のみを使用します。
これはトレンド発生時のみエントリーを行うという方針のため、オシレーター系指標は必要無く、またトレンドを視覚的に判断しやすい移動平均線が有効なためです。
しかし、今回のFX手法の大きなポイントはトレンドの発生と未発生を見抜くという点ですが、移動平均線だけではだましや不明瞭な点が多く、実際の使用には耐えうるものではありません。
そこで「ダウ理論」の定義を使用し、上昇トレンドは「主要な高値を更新し、主要な安値を下回らない」下降トレンドは「主要な安値を更新し、主要な高値を切り上げない」という基準で判断を行います。
つまり5分足のローソク足において、主要な高値や安値を更新していない状況が続けばボックス相場であると判断し、エントリーを行いません。
またその際に移動平均線が平坦で、大きく傾かないという状況も従来の使用方法通りトレンド判断に利用します。こうしたトレンドの判断により、主要な高値を更新・主要な安値を更新というトレンド発生が起これば、更新した地点でエントリーを行います。
もしくはトレンド発生が起こった後、さらに次の主要な安値・高値の更新が行われた場合にエントリーを行います。
損切りと利益確定について
損切りのタイミングでもダウ理論の定義を利用します。つまり上昇トレンドでエントリーした場合には、主要な安値を下抜かないというのがトレンド継続の条件のため、安値から数pips下に損切りの逆指値注文を出しておきます。
反対に下降トレンドの場合にも主要な高値を上抜けないというのが条件なので、直近の主要な高値の上に同じく逆指値注文を出しておきます。
利確のポイントもこうしたダウ理論を基準に行ってもいいのですが、5分足などそもそもの利益を狙える幅が狭い時には、トレンドの明確な転換を待っていると大きく利益を取り逃がす事があります。
そのため今回の手法では21移動平均線を使用し、上昇トレンドならば移動平均線を割り込んだ際、下降トレンドならば移動平均線を上抜けた際に決済を行います。この場合は損切りの時に使用した逆指値注文ではなく、早急な利益獲得のため成行注文が有効です。
アラート機能を使用して無理なく取引
FXの取引手法を研究する際には、どうしてもパソコンに向かえる時間や精神面などを度外視し、非現実的なFX手法を考えてしまいがちです。
そのためエントリーの方法を考える際には、FXの専業トレーダーでも兼業トレーダーでも無理なく取り引きを行えるというポイントが重要になります。
今回のFX手法は一度トレンドが発生した後でも後追いでエントリータイミングを探すだけで十分利益を追求することが可能です。
各FX会社にはアラート機能が使用出来るものが多いので、主要な高値・安値付近にアラートを設定しておけば、無理なくエントリーのタイミングに気づくことが可能でしょう。