これからいろいろお話ししますが、みなさんに一番わかりやすいのは円安ババァ、こと尾河真紀が本当に逆指標であることは確認できたと思います。彼女が円安と叫べば、叫ぶほど円高になるというのは理解できたと思います。
典型的な曲がり屋の行動であって、曲がり屋というのは自分の意見にマーケットがあってきたら強気になり、そして行動を起こしたときがそのピークというのがよくおわかりになると思います。つまり、彼女は相場予測なんてしてはいけないときに懸命に予測をするのです。
私からみると、言い方の問題であって言い切るような言い方、知りもしないことをさも知っているように言うのは一番、訴訟リスクが高いということを知らない、本当に彼女は相場をお客様にお勧めしたことがあるのか、と思うくらいの言い方なのです。
学者というのには知識が全く足らず、偉そうに言っていても薄っぺらいのはものすごくわかります。素人は騙せても、見る人がみれば何も知らないとすぐにわかるようなレベルなのに・・・、不思議です。
彼女から学べることは、円安ババァは「曲がり屋の典型の行動」であること。私やみなさんが曲がっているときは円安ババァのような行動をとること。
つまり仕掛けようと思ったときは仕掛けようと思っている逆のポジションを取ることが肝要なのです。曲がっているときは一番、やらない、何もしないというのが一番の処方箋というのは当たり前のことですけどね。
ヨーロッパPMI
多少は、改善しているかと思ったのですが、まったくダメな状況です。
ここ最近、欧州株が新値を更新するのは単に通貨安だけだったのです。それをみて、ユーロ高になると言っている連中は何もわかっていないということです。ユーロが安いのはドルが高い所為であって、ユーロが不調だからという理由が一番目の理由ではないのです。
ドルが相対的にユーロに比べ有利だから、ユーロ安なのであって、ユーロが好調であってもアメリカ>ユーロという状況が変わらなければ、ユーロ安なのです。
それをユーロが高くなるのはユーロ経済が好調だから、と平気で言っているのですからレベル、お里が知れる、というようなものです。呆れてモノが言えません。
つまり上記のグラフをみれば、マークイットのPMIというのは相場をリードする役目が現在ではあるのですから、ユーロが上昇してもあくまでも戻りなのです。最近、戻りとか押しという意味がわからない方が多いのですが、そんなものはインターネットで検索をして調べてください。
アメリカ株
本日のアメリカ株が戻るのは予定通りのことで、そんなのきのうの昼間からわかっていることです。
このことは2-3月からさんざん解説をしているのですが、アメリカ株が上昇しているときというのはドル安の時なのです。きのうは久しぶりの強烈なドル安だったのですから、アメリカ株は上昇する、というのは日本時間の日中からわかって当たり前のことなのです。
本日、続伸するか否かは、日本時間の日中にさらなる円高が加速するかにかかっているのです。
要するにアメリカが好調、と言っても、しょせんは通貨安でしか株が上昇をしないのですから、ホンマかいな、と疑ってかかるのです。きのうも指摘をしましたが、賃金は上昇をしているのに、消費が伸びないというのはおかしなことなのです。
ISMは上昇するけれど、アメリカは消費の国であって、ISMの需要サイドは好調なのですが、供給サイドの消費者はあまりよくないのです。コンファレンスボードの消費者信頼感指数は現状指数がいいのですが、来年や5年先の指数が悪くて消費が好調になるわけがないのです。
つまり消費者はお金を使わずに貯蓄をしているという推論が成り立つのです。その理由は?と言われるとさっぱりわからんというのが今の段階の結論なのです。
FOMCの内容
まだ、きちんと読んでいないので、なんとも詳細には言えないのですが、言っていることの結論は、みなさんが思っているほどアメリカ経済は好調ではないよ、というような趣旨です。
もちろんは好調ということは認めていますが、みなさんが思うようなバラ色というわけにはいかない、ということです。その中でインフレに関しては、つまり物価のことですが、最近の物価上昇はできすぎ、と言っているのです。
もう少し、ウォッチしなければ結論は出ません。ゆえに、年に4回という利上げなんて一言も言っていないのですが、株価が上昇すると必ず、メディアはサプライズ利上げとか言い出すのです。年3回の方針は変わらないのに、FRBよりも偉そうに年4回なんていうのはアホ丸出しとしか言いようがないのです。
大事なことは物価が「できすぎ」と言っていることであって、要するにこれは金利が上昇しないよ、と言っているのに等しいのです。政府高官の言うことはよく研究しなければいけないのに、それを無視して金利が上がる、上がると騒いでいる連中は曲がり屋確定なのです。
トランプ大統領がドル高に転換すると発言して、私はこの効果に2-3か月かかるよといって、その通りになっています。ムニューシンさんは年末にアメリカは力強い成長になると言っているのです。
つまり、ドルを買っておきなさい、と言っているのに等しいのに、それを無視する人たちがテレビで偉そうなことしか言わないのです。円安ババァは円高ピークのときにまだまだ円高になると言っているのです。こちらが底を打ったかな、と判断が迷っているときに。本当にあんなことばかり言ってよく出れるよな、と思います。
出演しないと、飯のくいっぱぐれになるから出続けるほかないのでしょうけど、自分の飯のために他人に迷惑をかけるのはアホです。
日大のアメフト監督もひどいけど、円安ババァのほうが私にすればもっと犯罪行為をしていると思うのです。上に立つやつが一番リスクを負わない、変な世の中ですね。
そいつらを尊敬する風潮がある、おかしいと思いませんか?えらい奴ほどリスクを冒さない、は異常なのです。えらい奴ほどリスクを冒して当然なのです。
トルコ中銀利上げ
トルコ中銀が利上げをしました。初期対応とすれば、利上げや介入を行うのは、その通貨が弱いことの証明です。これも何度も説明しています。
ですからトルコは売り、という判断が正常で、今朝のモーサテのコメンテイターはきちんとそのことを心得て、若干、弱いようなコメントを残します。これが通常のリスクが一番少ないコメントの仕方です。
しかし、円安ババァは大したことがないと思う、と流れと逆のことを言うからバカと言われるのです。あんなコメントをすれば、訴訟を行ってください、というようなものです。
本当にセンスの欠片も感じません。よく、訴えられないな、と思います。私は、トルコ中銀は賢明な判断をしたと考えています。そもそもトルコが売られている原因というのはアメリカの金利が上昇するという前提条件で売られているのです。
きのうの債券は軒並み金利低下です。介入効果を最大にしているのです。ですから、介入や利上げは売りと、単に覚えている人は売ります。しかし、売られている根幹、つまりアメリカの金利上昇が止まって、債券が買いに転換するときに利上げを行っているのです。
この事実に注目しなければいけないのです。このまま債券価格が上昇すればトルコは買われる可能性が高いのです。要するに、一番のタイミングで行っているのです。
そのうえ、FRBは利上げを予定通りでそれ以上、現時点でやる可能性は少ないのです。その利上げをマーケットはすでに織り込んでいるのです。何をみればいいのか、よくおわかりになりましたでしょうか?
まとめ
結局FOMCの議事要旨はもう一度確認する必要がありますが、インフレの見込みがない、ということは、金利を抑え込まれるということと一緒のことです。
金利が上がる、上がると騒いでいる専門家と称する人たちが次の曲がり屋候補なのです。低金利であればムニューシンさんの言う通り、年末には株価は上昇するでしょう。
今まで円安になっていた背景は、政策の面もありますが、金利上昇からアメリカに投資有利であったから、ドルが買われたのです。そのドルの金利優位性が今まで先を競ってドルを買うという競走になっていたのが原因なのですから、それがFOMCによって打ち消されている可能性もあるのです。
つまり、金利はそれほどあがらない、というような議事要旨によって。これをどう解釈するかのコンセンサスが出来上がるまではドル円は個人的には調整だと思っているのです。
おそらく、トランプさんは北朝鮮との会談と前後してまたドル高政策を出してくると思います。参考までにどう書いたかは覚えていないのですが、北朝鮮とのドタキャンの可能性に触れているのは私だけだと思います。この会談が決まった直後から。当たり前です。
会談の中身なんて何もないのですから。平和友好ムードなんて大嘘です。緊張は増しているのです。なんの結果もでない米朝会談を見極めようという報道が跋扈すると思いますが、あまり関係ないと思います。次はどんなドル高の政策をとってくるのかを待つだけだとは思います。
(この記事を書いた人:角野 實)