おはようございます。本日は、事実の大事さ、というものを考えていきます。
最近、円安ババァの悪口を言わなくなりましたが、これは理由があり、もちろん、人の悪口を言えば自分に返ってくる、という当たり前のこともありますが、そのほかの連中の言っていることも「何言ってんだ? こいつは?」とほぼ、全員の出演者に思うようになったからです。
なぜ、そう思うようになったのかといえば、出演者ほぼ全員が基礎的な知識に欠けており、何も知らないのに、なぜ、偉そうに語るのだろう、と思うのです。
おそらくモーサテのレベルというのは私自身で言うことはないのですが、超えたのだろうと、思うのです。人間、日々、精進が肝心であって、みなさんも毎日、研さんを重ねればそうなるはずです。私からみれば、モーサテのコメンテイターが言っていることなんか、知性の欠片もない、と思うのです。
米中会談
今週末に、米中会談があり、それが注目だ、とどのメディアも騒いでいると思います。私からみれば、すでに結末は見えており、アメリカが圧勝と、またわかっていないメディアが騒ぐのだろう、と思います。
そもそもトランプさんがやたらと強気になったのは原油価格が下落してからです。トランプさんが強気になってから、側近も強気に転じました。
いろいろな事実を突き合わせていけば、この米中貿易戦争の中国側の譲歩というのは原油価格であり、この原油価格が下がったことは、アメリカが大幅な譲歩を引きだせることを意味しています。
事実、原油の輸送ルートである南沙や尖閣に、原油価格が上昇しているときには、中国軍事船が頻繁に近づきましたが、いま、さっぱり来なくなりました。そこまでヒマではありませんからきちんと確認をしていませんが、原油価格が安いうちは出てこないでしょう。
要するに原油価格高騰が中国にとって危機であり、サウジで大失敗したトランプさんですが、結果的に中国からは果実を得ることでしょう。ただし、原油価格はメインディッシュではなく、あくまでも、目的は、産業のコメである鉄鋼、アルミ、そして完成自動車です。
鉄鋼、アルミに関しては過剰生産が世界で数年前から問題になっており、例の如く、中国が供給過剰にして、世界の鉄鋼、アルミを支配しようとしたことが、安全保障の問題なのです。
そのほかの問題は、おそらく、単にインネンの類であって、大問題は鉄鋼、アルミ、自動車だろうと思います。これは、私が去年から言っていることであって、この問題が今回の会談で解決するとは思いません。
これには中国の鉄鋼、アルミ事情や過去の経緯をつぶさに語らなければならず、そして世界の鉄鋼、アルミ、自動車の勢力図、そして、ここからなぜ、原油が出てくるのか、の話もしなければなりません。
ともかく米中会談なんぞ、すでに結果が見えており、中国が大幅に譲歩をして、あとは継続協議になると思います。そういやビットコインなんかすでに終わっている、と言っていましたが、本当に終わったような感じですね。でも、また切り返しますよ(笑)。
でも、ゼニのにおいは微塵も感じません。そもそも、私はわずかに保有をしていますが、利食いしたら税金、買い物をしても税金では使いようがないから放置するほかない。
こんなものが将来有効な通貨というアホの方がおかしい。要するにこんなものが投資に向いているというやつは頭がくるっている訳で、利食いもできない、買い物もできないで、投資?
そう言っている人は、単なる詐欺師です。国際的な壮大な詐欺投資ですよ。しかも性質の悪いことに国家公認の。
イギリス経済見通し
12/11にまた議決が変わったらしいのですが、イギリスの議員団が、政府などにどの案を支持すると、どのような経済の見通しになるか、を示してほしいと提示をしました。
私が以前書いた、さまざまなシナリオを検討すると、最悪の結末になるようなことしか予測できませんでしたが、今回のこの議員団の提案によって、おそらく、良い方向になるでしょう。つまり、メイさんがどうしようもなく知性に欠け、とんでもないEUとの離脱案に合意したのであれば、議会は否決をすると思いますが、でも、国家の責任者として、あらゆる手段で、イギリスにとって最善の手段を選択しているはずです。
つまり、この議員団の提案は、メイさんの提案を、あらゆる角度から分析して瑕疵がなかったら、議会で議決をしようという前向きな決定だととらえることが言えると思います。つまりハードブレグジットは回避されたというニュースになるのです。
ですから、ファンダメンタルズ的にはポンド売りの打ち方やめー、ということです。あとはドルが弱くなるの待つだけです。しかし、その報道が出て下がっている訳でしょ。
マーケットは真逆の判断をしているのでしょう。それでテクニカル分析者はマーケットは常に正しいとか言っているのだからアホにつける薬はない、と思う。
このイギリス議員団による内閣や政府に対する要求の意味、この裏の意味を考えれば、ほぼハードブレグジットの可能性はなくなったな、ということになります。
つまり、きのう、あれだけ悪い材料があっても、私は、うまくいく、という楽観的な見通しを示したのは、こういう意味です。もちろん、議会の可決をするまでは予断を許さないのは当然です。
エルドアンとゴーン
私の個人的な見立ては、エルドアンとゴーンは似ても似つかないような人物で本当に対照的な人物です。ところがメディアの伝えることから感じるのは、エルドアンは極悪人、ゴーンは日産を立て直したから若干の免除を与えるみたいな報道です。
もちろん、フランスで2015年に長期株主には議決権を優先させるという法案があるのは認知しています。これが、金融界のコンセンサスのように感じます。
しかし、やっていることは正反対です。ゴーンは自分がバカで、リーマンで損をしたのを日産に付け替えようとして実際にやった。これだけみれば、いかに日産をバカにしているのかわかるようなもの。
要するにテメーのゼニのために、経営陣の無能のせいでクビや倒産にさせた罪を、弱い立場の人になすりつけた。自分のゼニのためであれば、平気でウソをつくし、人を騙す、典型的な詐欺師です。こいつを擁護しようとする神経が私には信じられない。
で、天才的な手腕によって、サウジの失態に付け込み、トルコの立場を回復させたエルドアンへの評価は何もなし。報道とかメディアのバカさ加減がよくわかるエピソードだと思います。
エルドアンにゼニとか、欲のにおいがないから私は評価するのです。国営銀行の不正に関しては情報がほとんどないのでなんとも言えません。ハルクバンクの報道はトルコを敵対視するアメリカからの情報で、あまりに一方的な情報であり、公正な判断ができません。
ただ、このハルクバンクの問題は、エルドアンの出自や行動、言動をみていると、ありえないだろうな、とは思っています。あくまでも推測で自信もありません。
日産とルノーの主導権争いというのが、コンセンサスになってきましたが、私はゴーンの人間的な意地汚さ、そしてそれを都合が悪くなると出す、日産のダメダメな経営体質の問題だと思っています。
だから、また同じようなことをやると思いますし、日産には生きている限り投資をしません。逆に世間の評価が間違っているトルコは長期的にみればチャンスと思っています。
そのほか
きのう日本の労働賃金が、発表されましたが、その影に隠れてILOから世界の労働賃金が発表されています。こういう意図的な報道には怒りしか感じません。以前にも書きましたが、日本の人口ピラミッドはいびつであり、その生産性の危機は2024年に到来をします。
国家の経済が混乱するのは、みなさんのお給料では生活ができないことによって、いま、さまざまな国を研究していますが、起こることです。つまり経済的な混乱、たとえば、ジンバブエやベネゼェラでハイパーインフレになったのは、喰えないからです。
セキュリティーとか、寝ぼけたことを言っている野党の連中は、本格的な平和ボケだと思っています。労働力が低下をすれば、日本は喰っていけないのですよ。その前に安全だの、治安の悪化だの、言っている場合ではないから議論なしに今回の法案を成立させたのです。
もちろん、政府も安全や治安には最大限配慮することでしょう。今の野党のピンボケぶりにはあきれ果てるのみで、こんな連中に給料を払う日本人が情けないと思います。
野党がやることは深刻な労働力不足時代が到来するのであれば、移民以外の労働力不足への提言なのに、はんたーい、と言っていれば、国会議員でいられるという低レベルさに呆れますし、テレビに出てくんな、と思います。
安倍さんのことはあまり好きではありませんが、安倍さんは適切に今後、何が起こるかを想定してきちんと対処しています。安倍さんは、もう消費税増税で、日本で何が起こるか、わかっているからあのような5パーセント還元というようなふざけた政策を建てているのです。
私は、何度も言っていますよね。マーケットというのは1年前から、もう来年はどうなるか、わかっているのです。その来年の10月、そして4-6月に何があるか、わかっているから改元などの日程を決めているのです。安倍さん自身がそのことがわかっているかどうかはわかりませんが、そのときに何をするか、を決めている安倍さんは好きではないけど、正しいと思います。
盟友のトランプさんはその辺はわかっていないと思われるので、やっていることがめちゃくちゃのように思えますが、実に思慮深く、言動をしているのも事実をみればわかります。
事実を丹念に、そして基礎的な知識、常識を兼ね備えれば、この辺の芸当はみなさんにもできることです。特にイギリスの件などは、調べて、ダメだ、こりゃ、と思うでしょうが、常識があれば、私のような楽観的な見通しになるはずなのです。
エルドアンは極悪人とメディアが騒いでいたときに、私はさんざんバカにされながらもいい人だと言い続けました。ゴーンが極悪人と10年前から言っているのですから、相対的に良い人はわかります。
私が言っている発想が頭の良いみなさんができない訳がないと思います。そして事実を積み重ねれば、最終的にマーケットというのは、1年前から決まっているのだ、ということがわかると思います。
精度を高める方法も頭の中にはあるのですが、まだ、具現化するほどは行っていないだけで、近々に相当な精度になるはずです。
(この記事を書いた人:角野 實)