よく、FX初心者が「自分はFX初心者、FX素人だからわからない」というのを耳にします。
私からみると、アホらしくて聞いてられません。今回はFXの初心者は、なぜ負けるのか、そして、努力の仕方に関して検証をしていきたいと思います。
FX初心者だからわからないには「2つ」の意味がある
FX初心者だからわからない、というのは私からみると単なる甘えです。
自分の建て玉に名前がついていて、ご丁寧に自動車の若葉マークみたいにFX初心者とすぐにわかるように目印があるのであれば、別の話になりますが、いざ、マーケットと対峙をして自身の建て玉を持った時点でプロもアマも素人も何も関係ないのです。
マーケット、特に、信用取引や先物取引などのレバレッジを効かせた証拠金取引では、皆で証拠金をプールしあって、そのプールしたお金を奪いあう世界です。
自動車のように「FX初心者には注意しなさいよ」、というルールがあるならば別の話ですが、そんなルールは存在しません。自身の建て玉に名前が書いてあってご丁寧に「自分はFX初心者」であると書いてあったらたちまち、その玉は皆の食い物にされるのがオチです。
こういうFX初心者だから、わからない、というのは一般の社会に適用されるルールであって、このマーケットの世界にはFX初心者もFXのプロも関係はありません。
一般の社会では、お年寄りや子供に配慮をしなければいけないのは当たり前のルールですが、この世界は関係ありません。逆にFX初心者だから、わからないというのではなくて、FXの初心者だけどなんでも知っている、という態度ではなくては難なく自分のお金をむしり取られます。
このようにFXの初心者だからわからない、という言葉には甘えと無知をさらすという言葉になるのです。
自らの幼稚性を堂々と主張する根拠が私には全く理解できません。
「FX初心者」が狙われる最大の理由
FX初心者が狙われる・・最大の理由は簡単です。
マーケットの中に専門家、いわゆるプロ、それと、やくざ、それとド素人がいます。
このゲームはお金を奪うというゲームです。あなたはこのゲームに参戦しました。誰から奪いますか?
プロは能書きが凄そうですし、百戦錬磨です。やくざは取っ組み合いのけんかをしても勝てそうにない。誰でも選択肢としては「一番奪える可能性が高いFXの素人である初心者」を選びますよね。当たり前の話です。
「FXの素人」「FXの初心者」とは?
素人も初心者も、私からみれば一緒です。どういう人を素人、初心者というのかといえば。簡単です。
「自分の考えでマーケットに挑んでいない人」のことを小馬鹿にして私は、素人、初心者と呼んでいます。こういう人は世間の空気や、論調などにすぐに流されます。
つまり、世間がこういう流れだから、自分も相場に対する考えを一緒にする人のことを私は、初心者、素人と呼びます。何年やっても、世間の動きに惑わされ、その度に自分の考えを替えているからいつまでたっても儲からないのです。
どんな世界でもそうだと思いますが、自分の考え絶対に曲げない人が成功するものだと思います。
逆に風見鶏のように世間の風になびくような生き方をしている人は、出世はするかもしれませんが、成功はしないと思いますし、人望もないと個人的には思います。
FXで勝てるようになる為の正しい努力の仕方
正しい努力の仕方という定義が私にはあるのか、どうなのかはわかりません。
しかし、少なくても「世間の動きに惑わされずに自分の意見が正しいと言える」ことがマーケットでは大事なのではないのでしょうか?
自らの意見がいくら正しいと主張をしても、マーケットに負けたら自分に意見は間違っていると言わざるを得なくなります。
マーケットの格言にはこういったものがあります。「大衆は常に間違える」
私たちは東日本大震災の前に「民主党」という政党を政権与党に選びました。結果は間違えていました。
一見、普通の社会にいると、世間の声というのは正しいのではないか、と思いがちになりますが、マーケットの世界ではたいてい間違っています。
ただし、大衆の意見が当たるときというのは大相場です。大相場はFXのプロが負けて、大衆が勝つという構図になります。ですから、一慨には常に大衆は間違えるわけではありません。
しかし、一般社会の声をマーケットに当てはめると、たいてい間違っています。ですから、考えなしに、○○さんというプロが買いと言っているから俺も、買うとか、新聞がこう言っているから買うとか、そんな考えの人は間違いなく負けます。
よく、新聞がこういっていたけど、自分もそう思うから買うという方もいらっしゃいますが、それは新聞の意のままに動いているにすぎません。本当に自らの手で理論構築できるならば、事実はこうだからこう考えるべきだから買うのだ、というところまで言えなければいけないのです。
私が見るに、日本人のFX投資家の90パーセントはこういう自分の考えなしにFX投資をしています。
そこが、日本人の投資家は下手くそといわれる所以と思っています。
まとめると、投資やFXに対して正しい努力とは、自分の相場観を持つこと。もしくは、相場観を組み立てられる強力なツールをもつことだと思います。
(この記事を書いた人:角野 實)