私はこれに対してほとんどのアナリストや専門家が追加緩和、質ではなく量的緩和を今月1月に行うことを期待していたのを冷めた目でみていたことは皆さんにも説明をしました。
なぜなら、第二次緩和という前提根拠が間違っていたのに、間違った政策の上、さらに追加など大損の玉を抱えているのに、それに対してパッチ(両建て)や「追証」を払うことと何も変わらなくなってしまうからです。
つまり、「原油価格が高騰する」という前提のもとで追加緩和が行われているのですから、原油価格が再び高騰するまで量的緩和など行うわけがない、ということに他ならないのです。
ついでに、前にも触れましたが私は原油の専門家でもありますので、言っておきますが、あと5年は原油が高騰することなどないでしょう。
価格メカニズムを説明した項にて、原油の価格が上がるということはあり得ない状態に現在ではなっています。つまり当分の間、原油は安値低迷です。そして追加の「国債」の買取という「量的緩和政策」は行うわけがない、ということになります。
個人的には全く評価をしていない、アベノミクス、黒田緩和
「アベノミクス」を評価をしていないのですから、当然、結果的に、このご両人(安倍総理&黒田総裁)の政策というのは失敗するだろうね、と思っています。理由は簡単です。
個人の時代なのに組織を優遇する時代錯誤の政策に私はうんざりしています。まだ、前の日銀総裁であった「白川方明さん」の政策の方がわかっていた、というよりもこれだけ緩和しても「デフレ」は脱却しません、というのが白川さんの主張なのですから。だから、もっと「デフレ」が進むことは白川さんもわかっていたことなのです。
ですから、日本の失敗の理由なんて簡単です。「少子高齢化時代」ですからどんどん社会保障費の財源を上げなくてはいけないのに、逆に削減して時代遅れの法人税を下げて、消費税を上げているという私からみればバカ丸出しの政策を行っているからです。
つまり、医者がガンをみつけてもその根本をみつけて根治治療をしなければいけないのに、そのガンの場所が発見できないで治らず、単に延命措置を続けているアホさ加減にうんざりです。
私はラジオ聞きながらトレードしていますけど、国会中継になるとバカがバカに対してバカという議論など聞きたくもないし、どうしようもないおべんちゃらしか言わないバカにも辟易です。
国会議員が自分の立場しか考えていないのだから、他の公務員や会社経営者の意識など自分のことだけしか考えていないことにも腹が立ちます。
マイナス金利は金利差拡大で円安なのか?
私のコラムを何度も読んでいる方はおわかりだと思います。
為替の決定要因というのは、結局「GDP総額」なのであって金利差なんか関係ないのです。
事実、アメリカが利上げしてしまったら、円高にいったではないですか?これは、前回のアメリカの利上げ場面で私は金利差拡大で円安になると思って株、商品、ドルを買ったのですけど大損したことがあるので「ドル高になるわけがない」という経験則の故です。
つまり金利差なんか関係ない、むしろ金利差が拡大して円安に賭ける投資家が増えるほうが、稼げるお金が大きいからラッキーとしか思っていません。
昨日はひっそりとアメリカのGDP
9-12月期はプラス0.7日本はたぶん通年で1.0でしょうから、円>ドルですよね。
緩和の影響が残っているので、まだなんとも言えませんが週明けからゆっくりとドルを売っていくのがいいと思います。
他の通貨は?
他の通貨も含めて確認してみましょう。円1.0、アメリカ0.7、ユーロ1.5が直近の成長率ですね。
つまり、ユーロ高になるのですよね。ほかの考え方も簡単です。ポンドはユーロ高だから?スイスも同じですよね、トルコリラなんて金がない国を買う方がアホなのです。
新興国はアメリカの利上げからのレパトリが続いて円高ならより一層安だけど、年初から売り過ぎだから戻りでしょうね。
金利差拡大で円安?ここまで間違ったことを言ってまだいい続けるアホな専門家がいたら「ありがとう、もっといい続けて私の利益を積み上げてください」といってあげてくださいね。
(この記事を書いた人:角野 實)