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マイナス金利の導入を受けて今週のFX

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日銀による「マイナス金利」の導入というのは、私たちFXトレーダーはもとより金融関係者にも意外なことになります。
この理由としては昨今の「中央銀行」のスタンダードな流れとしてはフォワードガイダンスが一般的な流れになるからです。このフォワードガイダンスというのは、要するに国の「金融政策」はこの数字がこうなったら緩和しますよ、引き締めますよと声明文で謳うことです。
今回の結果というのは「黒田総裁」が「マイナス金利」を導入しない、と明言していたのが・・・サプライズで導入してしまったことが意外だったのです。

ということは?

今回のアメリカの「FOMC」も声明文の中で、利上げをするなど一言も言っていませんので少なくてもサプライズで利上げが2月にはない、という意味の証左になります。

何度も指摘したように「イエレン議長」は昨年末の利上げに関しても、9月に年内に利上げをすると明言していたわけですから年内に利上げをしているのです。にも関わらず日本の報道は、2015年の3.4月にサプライズ利上げがあると煽ったわけです。「イエレン議長」は2015年の6月以降と言っているのに。
誰がウソつきなのかは、誰がみても歴然としているのに、また安倍さんの太鼓持ちよろしく株価や景気が低迷するとたぶん新聞軽減税率採用を恩に感じて徹底的に安倍さんをサポートするのでしょう。
アホらしいので報道など絶対信用するものか、というのが一つの私の矜持になります。
一方で「ECB」の「ドラギ総裁」が3月に「金融政策」を見直すと言っているので、これは全世界の「金融政策」の裏返しで、アメリカが「金融政策」の変更を行う場合は「BOJ」や「ECB」がそのサポートをするという意味になるかもしれません。
ですからアメリカの「金融政策」の変更があるかもしれないと受け取べきでしょう。つまり、最短でアメリカの「金融政策」の変更は3月になるかもしれませんが、個人的には無理だと思います。
昨年の段階では早ければ3月という見通しだったのでしょうが、現状では好調とはいえ、ドル高が是正されない限り無理でしょうし、EU単独の景気低迷からの緩和は来月の9-12月期の「GDP」を見てからの判断になります。

ドル円は100円割れの事態を想定しておく必要がある?

通年でのアメリカは1.8成長で、9-12月期は0.7です。世界の成長をけん引していたアメリカがそれほどでもなかったということで、世界経済の様相が変わっています。

中国は思ったよりも減速はしていないけどアメリカの減速がひどいのです。つまり、ドル安になるということになります。
なぜなら昨年の年初の時点でアメリカの成長予測は3.2程度だったのが実際は1.8ですよね。世界一の経済大国のアメリカが、1.4も予想よりも低いということは金額ベースでいくら見通しを誤ったのか、ということになります。
また、昨年からずっといい続けていますけどアメリカドルは高すぎるのですから、その期待成長をマーケットは織り込んでいるのです。日本円に関してはドルに対して10パーセント高を織り込んで、最大で5パーセント高までしか円高に行かなかったのですから、そのとがめは当然受けるでしょう。
はっきりいえば、100円割れの事態まで考えなくてはいけない状態でしょう、理論上は。
しかし、実際問題はそこまでいけば世界中が大騒ぎになってしまうのでありえないと思います。

本当は何も変わっていない日本の金融政策変更

私も日銀の当座預金に関してはあまり詳しくないので、以下の文章を読むと理解できます。

私もよくは読んでいませんが、なーーーーーーんも実は変わっていないのです。
この「マイナス金利」を受けて円安にいったのも勘違いですし、銀行株が下落したのも勘違いです。
このことが世界中の投資家が理解した場合、1/29のマーケット状態に戻ると思いますが、勘違いした人はずっと勘違いのままでしょう。

焦点はどうなる?

今後、どちらの方向にマーケットが向かうかということにつきます。リスクオン相場からリスクオフ相場に1/22頃を境に向かった訳ですからその流れの継続なのか?簡単にいえば、今のマーケットの流れの継続になるのか?ということです。

すなわち、円安、株高方向に流れるのか?私がいうように、1/21の状態に今後もマーケットが流れていくか?この二拓になるのですが、個人的な意見としてはアメリカの予想外の減速で円高だろうな、と思っているのです。
しかし、本日月曜日にドルを売るのであれば122円台まで戻ってほしかったというのが本音です。
ですから当分、円安方向に流れるでしょうとは思っていますので軽くドル売りを敢行したいとは思っているのです。
つまり日柄の計算をする人が今のテクニカル分析家に非常に少ないのですが、年初からチンタラ下げたのは日柄に対して値幅が非常に狭いからそうなった。とテクニカルの観点では言えます。
今回は日柄が短いのに値幅は十分なのですよね。つまり「ドル売りは結構時間がかかるよ」ということを暗示していると思います。これで当初、私が示した二番底をとれば晴れてリスクオフ相場かな、と思っています。
(この記事を書いた人:角野 實
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