日本国内だけでもFX会社は数多く存在します。そのため、FX会社選びの際には、本当に信用できる会社なのか迷ってしまうことがあります。
こうした際に会社の信頼性を判断する基準の1つに、上場しているかどうかが挙げられます。
もし上場企業なのであれば、上場審査を通過できるだけの情報開示の実施や財務基盤の確保がなされていることがわかります。そこで、上場しているFX会社について、どの市場に上場しているかも含めてチェックしてみましょう。
上場FX会社の代表例―マネーパートナーズ
まず、大和証券グループの持ち分法適用会社であるマネーパートナーズグループ<8732>が上場FX会社として挙げられます。
実際のFX会社はマネーパートナーズという名称ですが、マネーパートナーズグループの主要子会社なので、実質的に上場企業ということができます。
さらに、マネーパートナーズグループは上場企業の中でも特に信頼性が高いとされている「東証1部」に上場しています。東証1部といえば日本を代表する企業が多数上場している市場です。
マネーパートナーズグループは利益額も増加傾向であることから、国内のFXトレーダー増加の流れを受けて好調な業績だといえます。
上場証券会社のFXが利用できる―GMOFX
さらに、証券ビジネスを行っている会社FXサービスも数多くあります。その1つとして、GMOFXが挙げられます。GMOFXは、親会社のGMOクリックHD<7177>が東証ジャスダック(スタンダード)市場に上場しています、
ジャスダック市場は新興企業が多く上場する市場であり、東証1部上場企業と比べると信頼度は劣ります。しかし、ジャスダックに上場するにあたっても上場審査が行われることから、一定の信頼度が確保されているといえます。財務情報が定期的に開示される点も安心です。
こうした上場企業を親会社に持つFX会社に対して、DMMFXをはじめ、非上場のFX会社もあります。
ただし、非上場だからといって信頼度が低いわけではないことは、DMMFXが国内FX口座数でトップクラスであることからもわかります。あくまでも参考基準として、FX会社が上場しているかどうかをチェックしてみましょう。
上場企業のFXサービスを利用するメリットとは
では、上場企業のFXサービスを利用するメリットには何があるのでしょうか。 FX取引をしていて最悪のケースが、利用しているFX会社の経営破たんです。
経営破たんするかどうかは、財務情報が定期的に開示されていればある程度判断することができます。
上場企業であれば、財務情報を定期的に公表する義務があります。そのため、トレーダーとしても公表された情報をもとに、自分が利用しているFX会社の財務が健全かどうかを知ることができます。
もちろん非上場の企業でも財務情報を開示しているFX会社はありますが、上場企業として義務的に情報開示が求められるのと比較すれば、安心感はやや劣ります。
そこで、FX会社の健全性を強く意識するなら、上場しているFX会社を選択しましょう。場合によっては自分が利用しているFX会社の親会社の株式を購入し、株主総会に参加すればさらにFX会社について理解を深めることができます。
FX取引と合わせて株式取引にも取り組んでいるトレーダーは、FX会社の株式の購入を検討してみましょう。
数あるFX会社の中から信頼性の高い会社を選ぼう
FX取引は「ハイリスク・ハイリターン」になりがちです。強制ロスカットのリスクを避けるなどの理由で証拠金を多く預けている場合は、取引のリスクに加えてFX会社の倒産リスクも考慮しておきましょう。
その際には、国内の口座開設数や約定スピードなどと合わせて、親会社などが上場していて財務情報が開示されているかどうかを確認することができます。
もし上場しているのであれば、財務情報を分析し、経営破たんのリスクが低いかどうかをチェックします。そもそも確実に情報がチェックできること自体も安心材料としてとらえることができます。