久しぶりに取り上げますが、きのう企業物価が日本銀行から発表されました。それによると、企業物価は2015年基準で今年8月の物価は、速報値は前月比で変わらず、2015年基準での指数は98.8、去年と比べ2.9パーセント上昇になります。
要するにこの数字の概要は、2015年の物価よりは少し下がっているが、去年よりは上昇しているということになります。そして、ここまで順調に伸びてきた企業物価になりますが、8月の速報値によると、横ばいになってきた、ということ。
つまり、物価上昇はここまでになる可能性が非常に高く、日経平均が20年ぶりの高値なんて騒いでおりますが、アホじゃないか、ということになります。外国人投資家は間違いなく21000円からド転売りに転じることになるでしょう。
選挙の時の相場は読みにくい。
選挙前から日経は、めいっぱいということで外国人投資家は日経を売り越していたのですが、選挙が発表されてから、ド転買いに廻っています。しかし、きのう、きょうの動きで高値を目指すような展開であれば、またド転売りに廻ることでしょう。
しかし、2015年に景気が崩落したのは結局、消費税増税の影響で、相場が崩落したのにまた自民党が勝つというのはアホではないか、としか思えないと思います。
消費税ほどの悪税はないのであって、こんなものを増税すればまた日本の景気が低迷することになります。小池が都知事になったときも、都議会選挙のときもあれほどに自民党が負けると予想したマスコミ、専門家もおらず、とにかく今のメディアは女性の視線が抜けていると思います。
ともかく、選挙時には問答無用に株価は買いになりますが、為替がついてこない、という現象をみても、何かやらかしているだろうな、というのはわかります。政治家は株価と為替を毎日チェックしているのは有名な話になりますが、日経だけをターゲットにPKOを行っているのでしょう。
本日はアメリカ卸売物価指数
本日は注目の物価指数の一つ、日本の企業物価に相当する卸売物価指数の前月比が発表されます。日本の8月の物価指数は変わらずで2015年を基準とすると98.8であり、そして、輸入物価も輸出物価も停滞をしている状態になるのは、先にお話をしている通りになります。
つまり、日本の物価指数は、消費者物価指数というのが先月0.9増になりましたが、今後、年末にかけて下がってくるのは明らかでしょう。
IMFの言うように日本の来年の成長が0.7になれば、そもそも消費税増税なんてまた見送りになるのですから、どうでもいい話なのですが、消費税増税というのはセンスも欠片もないわけです。
誰がどう考えても。話が逸れましたが、本日のアメリカ卸売物価指数は、予想が前月比で0.4、コアで0.2の予想で本当に低調になります。前年比が発表されないのでなんとも言えませんが、ただ、同じ卸売物価指数でも「アメリカ0.4>日本0」となり、また円高要因になります。
ファンドは日経21000円をメドにひっくり返すだろう
ファンドはこの企業物価を基準に売買を行っているのは今までの傾向をみていると明らかで、日経系統のテレビ番組はすべて、まだまだ続伸と連呼をするのですが、日本の経済情報というのは日経新聞に支配されていると言っても過言ではないように思う。
とくに、テレビ東京は、売りというのはタブーというような雰囲気で、売りなんて一言でも言うと番組に二度と出れないのでしょう。
本日のモーサテはキャスターの佐々木さんが業績良化は全て織り込んでいるのでは、というと、その発言は即座に否定され、なんとも言論統制を感じます。もっとも連中は、株価が上がれば、自身の証券会社の業績が上がるので、上がるということには何の衒いも感じないのでしょう。
証券会社の人間なんぞ、顧客の資産よりも自分の会社の収益のほうが大事なので、当然の話になるでしょう。業績のためなら、顧客の資産が傷んでもなんとも思わない、という前提条件で話を聞かなければいけません。
日経新聞は、建前と本音を上手く使いわけて記事作りをしていますので、それがわからない人は読むだけ、百害あって一利なし、の新聞です。ともかく、この企業物価をみて、日経がまだ続伸するのは異常状態であり、そして、その場合は選挙後に崩壊することでしょう。
本日のドル円
基準値は112.65くらいになり、ようやくこの基準値が下がり始めました。日経平均は20年ぶりの高値と騒いでいても冷静にこういうところをみなければなりません。
20年ぶりの高値というと、なんだか感覚的にまだ買いなのかな、なんて思ってしまう人間の感情をは上手にメディアは利用をしており、彼らから言わせればこの表現は事実を報道しているだけで、買い、とは一言も言っていない、ということにあります。
すなわち、買いかも、という個人、個人の感情は報道によって、知った事実ではなく、あなたの個人的な感情がそう判断していることでしょ、と反論されれば、何も言えなくなります。
ただ、どこの報道も20年ぶりの高値なんていうと、売りと思っていても、それほど売りの根拠がはっきりしていない人にとっては、買いなのかな、なんて思って買ってしまう。
あるいは、この報道をみて売って我慢している人は、やっぱり駄目だ、と思って買戻しをする、その時点がすっ高値で損切りというのは安値や高値でしやすいという結果になってしまうのです。
ある意味、売り方の整理を促しているとも言えます。正直、きのう円高に少しなっていますが、円高のペースがあまりにも遅すぎる。ただ、日経次第の側面があります。また、ドル安継続と抜かしている専門家が多いのですが、彼らは4月から、ドル安を見抜けなくていまさらドル安と言い始めています。
本日、明日と物価指数が順調に上昇すれば、アメリカは若干のインフレ状態になりますからドル安になってもおかしくはないと思います。ただ、基本は「アメリカ3.1>日本2.5」なのですからドル高になるとは思います。きょう、明日は日経を中心に正念場になると思います。
(この記事を書いた人:角野 實)
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