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一歩先を考える@日本の株式とアメリカ株式の違いとは?

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日経平均株価が「10営業日連続の新高値更新」だそうです。よくよく、考えていただきたいのですが、通常、日本の年率換算で2.5パーセントの成長というのは、日本人の8割方が景気はいいと感じる数字でもあります。
一般的には成長率が3.5パーセント以上になると誰もが景気がいいとみるようになるといわれています。

■日経10営業日連続の新値更新

これは2015年6月以来の記録だそうで、その後、日本の株価はどうなったのか、を考えるとその後、「チャイナショック」によって日経平均はダダ下がりになっているのです。

これが株価はバブルであるのであれば、そのバブルの水準訂正ということで割高な分だけを値段を削るということになると思いますが、今回は、過熱感などなしに株価は上昇しています。それに対して景気がいいと感じる人は異常に低く、起こっていることはまるで2015年と一緒です。
確かに人間は行動経済学によれば、目の前で起こることに8割方の影響を受けますので10営業日連続で株価が上昇をしているとどこのニュースをみても、そう報道されていますので影響をされる方は多いでしょう。
でも、たいして景気もよくなかった景気に株価が上昇をしたら、2015年の二の舞になることは可能性としては非常に大きいと思います。
つまり、目先は連騰しているけれど、この後、どうなるか、を冷静に考えると、株価なんて砂上の楼閣とわかるのに、専門家を中心に高い、高い、と騒ぐのは犯罪でしょう、としか思いません。

■アメリカの株価は下がらない

一方で、アメリカの株価は下がることがないように思います。きのうのニューヨーク連銀の数字などは、なんでこの数字がこんなに高いのだ、と思うくらいの値であり、まさにびっくり仰天になります。

つまり、アメリカは2015年の「チャイナショック」のように株価が下がっても、もともとの経済がいいので、下がったとしても、そこは絶好の押し目になってしまい、買い場になることは確かだと思いますし、このことに異論を唱える方はいないでしょう。なぜなら、景気循環が好循環で回っているからです。

■日本株がリスク回避になった場合

一方で日本株が、リスク回避場面に遭遇した場合、下がったところで誰が買うのでしょうか?万年、買いと言っていれば給料をもらえる証券アナリストと違って、投資家は自分の財布に直結しますから、この10連騰という相場が終了したあと、おそらくみなさんはやりすぎたと反省をすることでしょう。

そもそも、日本経済は冷静に考えればそれほどよくもなく、みんなが景気はいいと思っていれば株価の押し目にはみなさん買いが殺到するでしょうが、景気がいいと思っていないのに、だれが日本株なんて買うのでしょうか?
目先は10連騰なんて無責任に騒いでいますが、連騰なんていつかは終わりますし、その連騰が終了したあとに、景気がいいと思っている人が圧倒的に少ないのですから、押し目ではなく、戻り売りに転換するとは思っています。
「10連騰するほど景気はよくないよ。アメリカはいいと思いけど。」それが本音です。むしろ、そんな実力もなく10連騰したらあとはどうなるの?自明の理のことです。

■本日のドル円

本日は戻り売りです。きのうは引け際に押し目買いになりましたが、きょうは一転、戻り売りです。きのうの安値は更新するでしょう。

(この記事を書いた人:角野 實
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