読み込み中...久しぶりに扇状的なタイトルにしたと思います。今までさんざん、円高、円高と騒いでいましたが、きのう日経が11/8の高値の戻り高値を取ったことを確認しました。
現物の日経平均は戻り高値を更新とのことですが、日経先物は完全に戻り高値です。なぜなら、今の日銀の主戦場は先物であり、外国人も先物が主戦場になると思いますから、日経先物を基準に考えるべきだと思います。つまり日経平均は、戻り高値を打った可能性が非常に高いと思います。
何か、この形は近年でも株で、日経平均であったような気がするですが、調べるのが面倒くさいのでお時間のある方は調べてみてください。多分、最近でもそんな例があったと思います。
日経平均の基準値
日経平均の基準値というのは、過去に、その基準値というのは、企業物価で求めることができるのだよ、という話をしたことがあると思います。この日本銀行が発表する企業物価というのは、ほかの国では、卸売物価指数といいます。
そのおさらいとして、もう一度書くと現状の日本銀行の発表する企業物価というのは2015年を基準としてこれを100とすることにして発表をしています。
すなわち、2015年の企業物価、つまり工場出荷価格が100としているので、この企業物価というのは企業が出荷する値段という意味で、そこには企業が儲ける金額も含まれているわけです。
すなわち、その調査対象がほとんど上場企業になますので、上場企業の工場からの出荷価格、もしくはサービスの出荷価格ととらえることができます。つまり2015年の株価をも100と考えると、その高値は21000円になります。
その高値が今回の高値の基準だったのですが、最近の企業物価指数は99.4であって、その高値から0.6パーセント減じた額が2017年の高値になるのです。
私は面倒臭いので、21000円が今年の高値は21000円と言っていたのですが、正確な数字というのは20874円くらいになります。この辺までくると株価が売られていたのは、その数字があったからになります。
さらに、マーケットの世界では通常、その水準から買われすぎても、1割か3割が限界であって、2割買われたら、普通は3割まで買われ、2割が上限になることはないのです。
ですから、20874×1.1は22961円になり、この値段というのは11/8の高値や12/4の高値とほぼ一緒なのです。つまり今回の日経平均、ま、ほぼ高値だろうね、とは思うのです。
この、高値を超えてくると、21000円の3割増しまで買われてくるだろうね、と思うのです。つまり27300円くらいですね。その詳細は企業物価を横目でみながら、ということになります。
ドル円テクニカル
上記はドル円1時間単純移動平均、10.30になります。きのうの夜デッドクロスをしたようですが、長期線が上を向いていたので戻ることがかんたんに予想できますが、本日の日本時間午後二時を超えてくると長期線も下を向いてきたので、ほぼ決まりかな、ということになります。
あとは短期線が明確に下を向けば、明確に売り増し、そして、4時間足、日足の形が整えばさらに売り増しということになります。つまり日経平均はファンダメンタルズでは頭を打った可能性が非常に高く、では、ドル円は最近、お話ししているように、ファンドは株を買いながら、債券も買い、そしてドル円もヘッジしているのですから、売り増しに動きます。
株の買いポジションがなくなれば、日経を売りながら為替を買い戻してくるというのが要注意という話は何度もしています。
（この記事を書いた人：角野 實）
