読み込み中...ユーロドルが新値付近で推移をしています。ユーロが高いということは、ドル安になりますので、すなわち円高ということになります。これで日足ベースの2番底を確認してくれればと思います。
なぜ、こんなにもドル安からドル高の転換が遅れているのか、を考えるとECBの金融政策決定会合待ちということなのでしょう。ドイツ株はZEW景況感から新値を更新したものの、テクニカル的に窓を埋めるような動きになり、強いのでしょうが、本当に強い相場であれば、新値を抜けた直後に窓を埋めにくるような動きには、経験則ではならないよな、と思います。
ドル円やユーロドルのチャートをみると、これだけ大底からの底練り、天井持合いを続けると強烈な勢い
になるよね、とは思います。こういうときは、ユーロドル、ドル円、金などのチャートを並べて、去年の春からユーロドルを中心にマーケットは動いているのでユーロドル相場をみながら、ドル円をトレードするとよいと思います。
ユーロドル以上に先行をするのが金ですので、金の動きをみていると、これが持合いなのか、トレンドなのかはなんとなくわかってくると思います。参考までに金は直近の高値は、1344ドルで現在、1341ドルです。金が上昇するということはドル安ですから、ユーロ高、円高ということです。
その金が新高値近辺にあるのであれば、ユーロ高、円高になって当然の話です。これが今後も続くかはどうか、要するに金とFXの相関性のことになりますが、それは、そのとき、そのときにフォーカスされるものになりますので、常にそう、という訳ではありません。
もちろん、原油と相関になるときもあれば、ほかの商品と相関になるときもあります。だから、FXのブログに私は金や原油のことを書くことはだいぶ前にこちらに書きましたが、今、ドル円のレートは110.16くらいですが、この辺がテクニカルでは底になります。
私はレジスタンスラインなんて一切、気にしませんので、そんなものから算出した数字ではありません。最後に書こうと思っていましたが、本日のドル円は円安、ユーロドルはドル高になるでしょう。
ともかく、この辺の相場は非常に難しいものです。さて、この分析結果をみて、ユーロ円はどうなるでしょう？ということを考え、そしてそのほかのポンドやカナダ、レアル、とかも考えていけばいいだけの話なのです。
つまり、ドルの動きがわかればドルストレートやクロス円の動きもだいたいわかるのですが、これを理解しようとする人がいかに少ないか、の問題なのです。
前段に全部、答えは書いてあります。ユーロのことや、中国のことを語るのにその経済分析の話が少ないことに不満を感じる方も多いと思いますが、ドルの動きがわかっていないとFXの動きを理解するのは不可能に近いと私は考えます。なぜならドルは基軸通貨、つまり通貨の王様だからです。
リッチモンド連銀指数
いきなり話題が変わって面食らった人も多いのですが、やはりアメリカの経済を知ることは大事なことです。このリッチモンドの内容はフィラルディアフィアとあまり変わらずになると思います。
わずかに、3か月平均が上を向いたままになりますが、そのほかの詳細の内容は変わらずになります。やはり冬場のアメリカは弱い、と考えるのが通常であって、株の業績発表は現在10-12月期の業績が発表されているので下げたくとも下げられないと考えるのが通常です。ドル安も継続していますしね。
レッドブック
レッドブックは、小売売上になりますが、やはり毎年、年初の売り上げは悪いものです。去年から今年の数字は非常に良いのですが、毎年、冬には減速しているのを確認してください。
失業保険申請者数がここ数年での最低レベルになっているという方も多いですが、4週平均は上昇していることを無視してアメリカ経済は好調というのはどうなのでしょうかね。
まとめ
アメリカが減速をしている、ということは、すぐにパブロフの犬のごとくドル安と反応してはいけません。なぜなら、去年の春からドル安なのですから、その逆の動きになる、ということです。
すなわち、ドル安からドル高への転換の可能性がある、ということです。それがドル安の戻りになるか、本当にドルが押し目買いになるかはまだわかりません。
ただ、ユーロドルは対ドルに対して44パーセントの取引量があり、その結果、ユーロの対ドルレートがドルの強弱になりやすいということになるのです。
そのユーロ高の発端はトランプとメルケルの喧嘩なのですから、IMFやECBがユーロ高値警戒を発していて、その警告が効かないということはあまりないよね、ということです。
日経が安くなって、円安になるのか、という疑問も同じです。日経が久しぶりの新値なのに、ドル円は円高傾向なのだから、株が下がれば、円安になる、でも、それほど大きく円安にならないよ、なぜなら、株はすごく高くなったけど、ドル円は大した円高じゃないからです。そんなに本日は難しいことは言っているつもりはありません。
（この記事を書いた人：角野 實）
