読み込み中...ともかく、指標やイベントが多すぎ、書かなければいけないがリサーチが足りないというところが本音です。ともかく淡々と書くほかないというかんじになります。
ADP雇用統計
予想外に良い数字ですが、以前に私はこう書いていると思います。まず、1月の上旬にクビを切り過ぎで、その結果、残った従業員の週当たりの時間が異常に伸びている、だから2月の雇用統計は悪いが、3月は改善するだろう、と書いています。
要するに、1月の週当たりの労働時間が伸びすぎ、慌てて、人を雇った結果がこういうような結果になったと思います。注目は、発表後の動きで、この数字が出た直後はドル安円高で推移をしたこと。
つまり、良い数字が出れば、ドル安で、悪い結果がでれば、ドル高と真逆の方向に行くということです。何度も言いますが、海外投資家はドル安、株高、債券安の方向に張っているので、それをアンワイドするのであれば、ドル高、株安、債券高になるということです。
つまり予想と真逆の方向が出ると、ドル安に行き、同じ結果だと、ドル高になるということを頭にたたきこんでほしいと思います。
トランプ一般教書
特に、注目することはないのですが、仮想敵国を中国とロシアを指名したこと。つまりレーガンのソ連や
ブッシュのイラクなど、敵を海外に求めることを歴代の共和党政権と同じことしかやっていないことです。
去年も議会で、この演説をしましたが、これは全米に感動をよんだのですが、それ以降は元通りのトランプ。本気なのか、ウソなのかよくわからないが、毀誉褒貶が激しすぎる、と思います。
1.5丁ドルのインフラ投資をするために、去年、ドル安にしたのであろうと思います。ドル高にすれば、去年は、ドル安によって投資家を募り、ドル高によって投資家に還元をするということを明確にしただけの話です。
ユーロGDP
ユーロの2017年名目GDPは2.5です。アメリカは2.7になります。かんたんな話、「アメリカ2.7＞ユーロ2.5」となり、まだ速報値の段階ですが、アメリカとユーロの立場が逆転しています。
これもドル高になる要素の一つということを覚えておいてほしいと思います。まだ、速報値の段階ですが、これは重要。日本とアメリカの経済格差も詰まっていますので円安方向です。
中国理財商品バブル崩壊の萌芽
去年の夏ごろと記憶していますが、理財商品バブルが近々にはじけることだろうと書きましたが、ようやくデフォルトが劇的に増えてきているようです。この問題は侮れない問題なので要注意です。
そもそも中国経済が年初に良い、とバカの一つ覚えにいっていた評論家どもが、中国のGDPは名目ではなく、実質なら良くて当たり前ということがわかっていない。
国際比較は名目でやるのが当然の話、その基本がわかっていないので罵倒されて当然です。中国は正月前に不良債権を出してきていて、それを正月前に出しきれればいいけど、事実上不可能でしょう。
イエレン退任
FOMCを最後にイエレンが退任します。タカとかハトとか訳のわかんない話に終始をしているが、物価は今年が上がるという声明は、すなわち、ドル高を意味するということがわからない評論家が多すぎる。
1月でドル安を終了させるのであれば、その影響は夏くらいまで遅くなるのが、消費者物価やPCE物価の常識です。次の議長は成長戦略の方程式の人であって、結果、富の配分に注視することになります。どこに配分をしようとするのかに注目です。
シカゴPMI
やはり悪化です。ISMの前哨戦となるこの数字が悪いということは、よほどのことがない限り、明日のISMは良くないと思います。それを考えるべきです。
明日の発表
ISMと新車販売台数が重要です。ほか、本日、中国のPMIもあると思います。たぶん、全部、悪いと思います。アメリカの株が下がって、中国も減速傾向、ユーロは通貨高の影響が出ない訳がない、なのに、日経を日銀が買う。
でもドル高になると思う。その辺はよく考えて取り組みましょう。(笑)NYダウなんて戻りの範疇であって、押し目買いになったと今朝のニュースの基調・・・
（この記事を書いた人：角野 實）
