本日はGDP速報値が日本でありました。結果は、前期比0.1、前年比1.0になります。朝方、東京に行っていたので書く暇がなかったのですが、こんなときに角野は何をやっているんだ、と思っている方も多いでしょう。でもね、きのう書いたでしょ。
アメリカの予算教書の問題を。トランプが就任直後に財政赤字を10年以内に解消をすると言っていたのを撤回して2027年までに解消をしない予算教書である、と述べたのです。
そして、きのう書いた内容はあまり覚えていませんが、国の予算というのは通貨の信認にかかわる問題です、みたいなことを書いていると思います。ひいては、FXで一番、大事なことというのは国家予算が組めるか、組めないかの問題であって、アメリカの場合、ポピュリズムさえ台頭をしなければ予算は組めます。要するに徴税能力はあるということです。
でも、徴税能力があっても、赤字垂れ流しであれば、アメリカドルは下がるよ、と言ったに過ぎないのです。だから、円高になっただけの話です。その行き先は、短期の売買で説明した通りと「ほぼ一緒」の動きになりましたし、以前に今月は106.8まで行く予定だ、とも書いたと記憶をしています。
記憶違いならごめんなさい。だから、円高になっても書く必要がないのです。今、18時くらいになりますが、その通りの動きであります。書く必要なんか、ないでしょう。
コメント欄は一切読んでいませんが、ご批判はご自由にどうぞ。ついでに円安ばばぁがきのう円高になると、珍しくまともなこと言いましたので、逆向かいしても外れることもあるよ、とも書いたのを思いだしました。
また、わかっていないことを滔々ときのうも話していましたが、若干、きのうはまともなことははなしていました。アメリカのCPIが上昇して、金利差が拡大するから、円安みたいなことを言っていましたが、通貨の基本は、物価が高くなれば通貨安という基本中の基本を押さえていないから支離滅裂なコメントになるのです
。円安ババァはインフレになればドル高と言っているようなもので、勝手に経済理論をすり替えるな、ということです。インフレはドル安でしょ、何もわかっていません。為替のメカニズムを理解していないから無茶苦茶なことが言えるのです。
日本のGDPはひどい
上記のような実質GDPの発表がありましたが、実は内閣府の資料も何もまだみていません。この前期比0.1、前年比0.5という数字は、私が普段から言っている通り、日本経済は何もよくなっていないという証左でもあります。この数字は、何を意味するかを、考えていきましょう。
まず、この数字は2017/10-12月期の数字であって、思い出すだけでも、去年の秋にFRBが金融緩和の縮小を発表しましたので、ドルの需給がタイトになり、つまりドル高になったので、円安になったのです。円安になっても、この程度の数字ですか?ふーん、ということです。
そのうえに安倍が解散総選挙をやって、意味不明な株価の上昇がありました。その間の日本の経済指標は、私は何度も指摘している通り、とびぬけて良くなっているものなど何もなかったのです。
きのうも話した通り、景気の上限の数字が多少ある程度で、前回のアベノミクスのスタートからチャイナショックまでの数字さえ上回っていない指標がほとんどです。
日銀短観は、アンケートを数字化したものですから、あんなものを考察の対象に入れてはいけません。つまり、株価は「蜃気楼」だったのです。だから、何度も、何度も株価は高すぎると言っているのに、この状態で円高なんて、いうのはおかしくないのか、とか言っている方もいらっしゃいました。
コメント欄は気分が悪くなるだけなので、読みません。間違っているのはアンタですよ。日本経済なんかよくなりっこないのであって、それで新幹線の中でNHKのニュースを聞いていると8期連続の成長になります、という、戦時中の大本営発表のようなニュースを読み上げていました。
戦時中は、連戦連勝と言っていたのですから、まだまし、ですけどね。前年と比べるとおととしはアメリカの大統領選挙があり、その2016/7-9はトランプリスクなどと言われていましたが、株価はトランプ勝利が確定すると、急騰しました。2017/10-12月に比べて、0.5パーセント成長です。
日本のGDPを500兆円とすると1パーセントが5兆円、その半分の2.5兆円が0.5パーセント成長の意味になります。国家予算の増え方より、少ない成長です。
日本の財政のほうがよほど危機的と思いますが、いかがでしょうか?国家予算を2.5兆円増やすということは、2割が徴税されると仮定すると、10兆円以上の成長をしない財政赤字は増えることになりますので、いかに国会議員と内閣がいい加減な予算を組んでいるのかわかることでしょう。
新幹線でヒマでしたので国会中継を聞いていましたが、補助を増やせだの、税金優遇を認めろ、という話ばかりで、収入を増やす話をする奴は皆無。本当にこいつらは頭が悪い。
沖縄がかわいそうだから、防衛大臣やめろ、とか、バカを通り越してあきれるだけ。クビにして、だれか再任する費用をお前が持てよ、と思うのみです。人の金だと思って、好き放題いいやがって、と思います。
責任取らして、選挙とか支持率落としたいがために、無責任なことばかりを言っている印象です。もう少し、まともな議論をしなさい、と言いたいものです。ともかく報道と現実の数字の乖離が「ひどい」の一言に尽きます。
今後の展開
日経平均に関しては、21000円が基準値になるのですから、21000円割れは買いでいいと思います。
ただし、この場合、21000円まではファンドのヘッジ売りが出てこないので、株が上昇すれば、円安になります。おまけに今朝は、GDPがひどい数字ですから、円高は当然の帰結です。で、よく考えてください。円安ババァを筆頭として、お偉い評論家の先生がたの主張は日経がまた、あがるでしょう、とのこと。
その場合、21000円を超えるという意味になりますが、21000円を超えるとファンドが為替をヘッジ売りしてくるから円高、そして、21000円から大きく下がった場合も円高なのです。
この状況で、去年から円安とか騒ぐ連中に勝ち目があると思うほうがおかしいのであって、円安は戻りの円安であって、本格的な円安になる可能性は低いのです。この状況が変化する可能性がある
のか、現時点で考えてみてください。
のか、現時点で考えてみてください。
アメリカは今期、つまり2018/1-3は大幅なドル安ですから、月末の二次発表、2017/10-12は冴えないと思いますが、18/1-3月期はこのままいけば好調そのものでしょう。
日本は円高と中国の正月です。繰り返しますが、今の時点で、円安になるような材料はなく、韓国でのオリンピックが終了すれば強烈なウォン安になるのがオリンピック開催国の常道です。
ウォン安なら円高と考えるのが普通でしょう。目先のことは明日以降にしましょう。まだ、何も調べていません、ごめんなさい。
(この記事を書いた人:角野 實)