読み込み中...本日はFOMCやADP雇用統計などの発表がありますが、本命はユーロGDPになると思います。ユーロのGDPは月によって日程が違いますのでいつ発表されるのかよくわかりません。
今回の予想は2.5になり、これを不等号で表現するとアメリカ2.3＜ユーロ2.5となります。つまり現在、一方的なドル高が進行をしていますが、本日の発表はユーロ高ドル安になります。
しかし、一方で政治的な思惑でドル高が進行をすることもあり得ますので、この発表によってマーケットがどう動くのかはさっぱりわかりません。
言えることはドル高の一方的な進行になっていますので、一般的によく言われる「知ったら終い」の形になることは警戒をしなくてはいけません。
これをテクニカル的にみていくとユーロドルはよくわからないのですが、ドル円でみると現時点ではまだ、ドル高が進行すると出ています。さてはて、どうなることやら、でしょう。
先に珍しく結論を書いてしまいましたが、ユーロGDPが落ち込む要因というのはやはり、通貨高になると思います。輸出大国であるドイツが今まで通貨安と経済好調を背景に躍進しましたが、企業物価、消費者物価は遅れて反応する特性がありますので今更、景気の鈍化が顕著になったのでしょう。
今回も通貨安になっていますが、この結果が反映されるのは3-6か月後になり、秋口にはある程度回復することになるでしょう。そうなるとECBが6月に政策変更をする、と一部で言われていますが事実上無理なことになります。
ですから、いつも通り秋くらいに政策変更を行うのでしょう。金融緩和、量的緩和をやめるということはユーロの需給が締まるということになりますのでユーロ高になる公算が高いということです。
ただ、一方でドル高政策が政策協調によって行われていたらその可能性は減じます。結局、どっちなのだ、と言われれば、去年もアメリカが好調なのに、ちっともドル高にならずに、ドル安で推移をし続けたことから一瞬、ユーロ高になってまたユーロ安に沈むのであろうと思います。
どちらにしろ、言えることはドル高の進行は現在、スピード違反な状況の訳で、このまま順調にドル高が進行をするとは到底思えません。ただ、RSIのドル円が70に近づいている状態で、まだ円安が進行するという状態なのは「一番、相場の醍醐味」を味わえる場所です。
短期売買に徹している人が損切りの嵐なのは想像に難くありません。がんばって短期の方は売りまくってほしいと思います。この形は久しぶりですね。
そのほかもろもろ指標
アメリカの自動車販売
アメリカの自動車販売が好調と騒ぐ、アナリストが結構いますが、長年でみてみると大したことはない。逆にいえば、これからまだ売れる余地があるのです。
結構、過去最高値まで行っていると思う方も多いでしょうが、この数字は絶対値です。相対値であれば、この数字は良い数字と私も言うと思いますが、この数字は絶対値です。
要するにアメリカの人口が増えているのに、その割には売り上げが上がらないと言ってもいいのです。今朝、SUBARUの販売比率が減ったというニュースが流れましたが、こういうのを私は迷わず買うのです。アップルも買っていましたが、増益だったのです。
なんで買ったのか忘れましたが引け後には自社買いまで発表され、ホクホクです。ちなみに日産なんか、買いません。私にとって日産は投資対象除外銘柄に指定をしています。
マークイットPMI
ついでに日本
ついでにドイツ
一番、買わなくてはいけないのがドルで、日本は円安によって相乗効果が望める、ドイツは割安に買える可能性があるけど、少し早いと判断しています。
ISM鉱工業
ISMは4月の発表で天井圏内の下落の持ち合い模様です。PMIのほうが先行となりますので、アメリカは買いになるでしょう。しかし、ISMの内容は企業サイドがやはりあまりよくない状態です。また、貿易問題でこの数字がどう影響してくるかも観察をしなければいけません。
レッドブックの小売は好調、建設支出は低下です。小売が好調なのは問題ないのですが、やはり建設があまりよくないのは気になります。不動産価格が上昇して、金利も上昇ですから仕方のないところですが、波があるとはいえ、本当に回復するのでしょうか、と思う面もあります。
ただ、4週間の国債入札量は3月からみると減少をしています。金利は低下傾向になるのが当然です。金利がまだまだ上昇すると言っていたアナリストさん、ご苦労さん。
ただ、長期的には上昇するでしょうけどね。ダウ理論によって、ドル円が円高になると主張する専門家がまだいますが、ダウ理論など信用に値をしないものというのが、よくご理解できましたでしょうか？ただ、連休明けは注意が必要だと思います。
（この記事を書いた人：角野 實）
