おはようございます。日米貿易交渉が続いている間は円安傾向が続くと思います。
この背景は、過去の中国などをみると貿易交渉が始まるととたんに人民元安が進行し、ある程度、進展が望めない状態になると、通貨安が止まり、横ばいになるということからそう予想をしています。
過去のユーロなども同様である程度の妥結が進むと、ドル高からドル安になっています。つまり、今のドル円は日米の貿易交渉の進展を見ながらその予測をすればよいということです。
今週の展開
今までと、少し、内容を変えてみようと思い、記事のテイストを変えてみますのでご承知ください。今週は、10/3くらいまでは円安傾向が続き、その後、雇用統計を前にしたポジション調整から円安の進行がある程度、止まると思います。
具体的なレンジは113.5~114.3円と予想します。この注意点になりますが、予測不能なテロや自然災害の可能性は一切の排除をしていますのでご注意ください。起きた事件の種類によって、この値幅は大きく変動をします。
この事件というのはトランプのツイッターなどは、事件の種類のものであり、彼がいつ何を言うかは、誰にもわからない、ということです。ただし、発言したことは必ず実行するという彼の習性は忘れてはいけません。問題なのは、いつ、どこで何を言い出すのかわからない、ということです。
中間選挙前ですから、本当に何を言い出すか皆目見当もつきません。この予測はファンダメンタルズを元に、予測をしており、経済指標などによっても左右されるということも忘れないでください。そして水曜日くらいまでは円安、場合によっては火曜日くらいから調整が入るかもしれない、と考えています。
その押し目の下限は、113円を割れるか割れないかくらいの水準とお考えください。要するに、明日の朝が目先の円安のピークになる可能性が高いのです。
その後、週末に向けて、また円安になると思います。本日は114.2くらいまであるかもしれないと思っています。上記の予想レンジは、あくまでも終値ベースでの予想で、日中の高値、安値は考察外としています。今週の引け値の予想は、114.2円くらいと考えています。
今週の予定
今週は月初めということですのでアメリカを中心に重要な指標が目白押しになります。ISMの製造、非製造は相変わらず好調と予想します。雇用統計は、現時点でコンセンサスが18万人。先月よりも低い予想になっています。
そのほかの雇用統計のコンセンサスの数字に大きな驚きのある数字はありません。失業保険申請者数などみていれば雇用は好調というほかありません。
そのほか、新車販売台数は今月はそれほど注目する必要はありませんが、今後、鉄鋼、アルミ価格が上昇していき、そのほか新築住宅なども値上がりしていくことは必然ですから、その売り上げが今後、どうなっていくかを見る必要があります。
つまり、以前からお話しをしているように、物価の上昇にお給料の上昇が追い付かなければ、リセッションの動き、リセッションといっても、好景気循環の中の軟化傾向になると思いますが、この動きには注意をしなければいけません。また、マークイット社のPMIも発表されます。
このマークイット社とアメリカのISM指数と現在、連動しているとは言えず、この数字がどうなるのかも注意が必要になります。あまり、注目をみなさんしていませんが、10月に入り、原油は需要期に入りました。
トランプさんが増産しないオペックを非難しましたが、増産しなかったら、個人的にはリーマンショック前の1バレル150ドルを今後、楽々、超えてくるだろうと予想をしています。もっとも増産を発表したところが絶好の買い場になるのはリーマン前と変わらないと思います。
まとめ
全体的に、10月は円安傾向になるのは変わらないと思います。これは中間選挙前まで円安傾向が続くのではないかと思っています。ただし、9月ほど大幅な円安はないと考えています。
あっても、115円をつっかける程度か、と思っています。ただ、本来、私はバリバリの円高派であり、来年以降は、ひどい円高になるだろうと思っています。
読者の方では、私が円高派なのに、円安と言っていることに不思議に思う方もいらっしゃると思いますが、今年に限っては円安になると思っています。つまりトランプさんがドルを切り下げるのは現時点では、来年だろうと思っています。
(この記事を書いた人:角野 實)