読み込み中...おはようございます。以前から感じていたことになりますが、ほとんどの週において、ドル円は転換になっているような気がします。本日もきょうになるか、明日になるかはよくわかりませんが、そろそろドル円も調整だろうな、と思っています。
ISM製造業指数
きのう発表されたISM製造業指数になります。特に感想もなく、相変わらず強い数字であるな、と思います。
価格推移
新規受注推移
雇用推移各データの推移も堅調と言わざるを得ない状態になります。ただし、このうちISMの雇用推移はADPの雇用統計と並んで、金曜日の雇用統計の参考となります。
ADPの雇用統計が先行指標として注目されますが、ISMの雇用指数も新規採用人数の参考になります。今月の雇用統計はコンセンサスで18万人。ISMも下がっているのをみれば、妥当な数字になるでしょう。
ただし、ISMは製造業に対して、雇用統計は非農業部門の人数、つまり全産業の人数になりますので注意が必要になります。雇用統計で注目の賃金は、企業活動において大事なのが価格になります。
すなわち、価格が上昇しないと賃金があがるはずもないので、このISMで価格が若干低下をしているところからそれほど強気もできないかな、と思います。
雇用統計の賃金は、変わらずのコンセンサスになります。物価に関して8月はPCE、消費者物価、卸売物価も先月比、鈍化をしている上に、今月の物価もISM価格指数でマイナスを示していることから、もしかしたら雇用統計の賃金が期待したほどでもなかったということになるかもしれません。
日銀短観
日銀短観は、日本の景況感指数でもっとも信頼できる景況感指数と何度も記してきましたがあまり取り上げてきたことがないので一応、グラフだけ掲示します。
日本の景況は、だいたい各種指標を眺めていると6月がピークで、その豪雨災害や台風、地震によってさらに落ち込みました。
ただ、この夏の需要期に消費がそれほど落ち込むことはないことも通常です。要するに相次ぐ自然災害によって、消費者が買い控えを行っていましたので8月にその買い控えの反動が爆発的にきたことも確認されています。
この8月の反動での莫大な消費で景況がどうなるのか、というのは一番の注目ポイントだったのですが、大したことはなかった、ということです。日銀短観は大企業の製造業景況感で見ますので赤い線、は、多少下がっています。それだけです。
日本の株は日銀の買い支えによって示現したものであって、語るのもバカバカしいというのが本音です。要は、中国が悪いので短観も悪化という、相変わらず、外需頼みの日本経済ということです。ただ、アメリカが好調なのでそれほど悪くもならないということです。
マークイット
アメリカ
ユーロ
これを見ていると、ずっと今年に入ってから「ドル＞ユーロ」になります。実際の動きもユーロドルは年初から「ドル＞ユーロ」になっています。今回ユーロと、ドルの差がさらに開いたのでユーロドルは、もっと下がるのか、ということに焦点があたると思います。
さらに、マークイットとISMの乖離がどうなるか、ということに今週のテーマとして書きましたが、結果はマークイットがISMに収れんをしていたという結果になりました。
結局、ヨーロッパで発表されるマークイットよりも本国で発表されるISMのほうが信頼ができるという結果になります。ドルは円に対しても強く、ユーロに対しても、強い。
わずかに新興国に対しては弱くなっているということが観察できます。今までは、ドルは円、人民元に強く、ユーロ、新興国に弱いという形だったのが、今回のISM、マークイットが発表されたことによってどう変化するのか注目だと思います。
まとめ
火曜日に今まで転換しやすかったのは単なる偶然なのか、それとも必然だったのかよくわかりません。しかし、私の記憶をたどると、火曜日に転換というケースは非常に多く、全面的な信頼はできませんが、ある程度、火曜日は注目していったほうがよさそうな感じです。
こんなことに気づいたのは火曜日のモーサテに円安ババァが出演しているからです。ある意味、感謝の存在かもしれませんね。
（この記事を書いた人：角野 實）
